专利摘要:
本教示は、式Iの化合物、ならびにその医薬上許容される塩、水和物、エステル、およびプロドラッグに関する:IA(ここで、R1、R2、R3、Y、Z、および(A)は、本明細書に定義されたとおりである)。 本教示は、式Iの化合物を調製する方法、ならびに脱アセチル化酵素により全体または部分的に媒介される病理学的症状または障害を処置、阻害、または予防する際に、式Iの化合物を使用する方法も提供する。
公开号:JP2011515437A
申请号:JP2011501196
申请日:2009-03-24
公开日:2011-05-19
发明作者:クリスティン・ヒウ−トゥン・チェン;ジアン・レイ;チョ・ヨンシン;デュティ・マジュムダル;ファン・ジアンメイ;マイケル・シュルツ;リ・ジャンケ;リュー・ガン
申请人:ノバルティス アーゲー;
IPC主号:C07D207-08
专利说明:

[0001] 脱アセチル化酵素により触媒される脱アセチル化は、シグナル伝達経路に関連するタンパク質の転写制御に関連する。従って、脱アセチル化酵素阻害剤は、1以上の脱アセチル化酵素により、全体的または部分的に媒介される病的症状または障害の治療に使用することができる。これらの症状または障害には、網膜症、加齢黄斑変性症、乾癬、血管芽腫、血管腫、動脈硬化症、筋消耗症、例えば筋ジストロフィーなど、悪液質、ハンチントン病、炎症性疾患、例えばリウマチ様またはリウマチ炎症性疾患など、心血管疾患、例えば心臓肥大および心不全など、腎疾患、腎不全、卒中、自己免疫障害および新生物疾患が含まれる。より具体的には、脱アセチル化酵素阻害剤は、間接炎および間接炎の症状(例えば、骨関節炎、リウマチ性関節炎など)、他の慢性炎症性障害(例えば、慢性喘息、動脈のまたは移植後のアテローム硬化症、子宮内膜症など)、固形腫瘍(例えば、消化管癌、膵臓癌、胸部癌、胃癌、頸部癌、膀胱癌、腎臓癌、前立腺癌、食道癌、卵巣癌、子宮内膜の癌、肺癌、脳腫瘍、黒色腫、カポジ肉腫、頭部および首部の扁平上皮細胞癌、悪性胸膜中皮腫、リンパ腫、多発性骨髄腫など)、ならびに液性腫瘍(例えば、白血病)を処置するために有用であり得る。]
[0002] より具体的には、ヒストン脱アセチル化酵素は、ヒストン上のN−アセチルリシンからアセチル基を除去する。正常細胞においては、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)およびヒストンアセチルトランスフェラーゼが一体となって、バランスを維持するためにヒストンのアセチル化と非ヒストンタンパク質とのレベルを制御する。ヒストンの可逆性アセチル化は、DNAに対する転写因子の近接性を変化させることにより作用する遺伝子発現の主要な制御因子である。]
[0003] HDAC阻害剤は、増殖性疾患、例えば腫瘍、過剰増殖性状態、新生組織形成、免疫疾患、心血管疾患および中枢および末梢神経系疾患などに対するその治療効果について検討されてきた。より具体的には、HDAC阻害剤は、その抗腫瘍活性について有用であり得る。例えば、酪酸およびその誘導体、例えばフェニル酪酸ナトリウムなどは、ヒト大腸癌、白血病、および網膜芽細胞腫細胞系において、インビトロでアポトーシスを誘導すること報告されている。しかしながら、酪酸およびその誘導体は、医薬用物質としては有用ではない。これは、急速に代謝される傾向にあり、インビボでは非常に短い半減期を示すことが理由である。その抗癌活性について検討された他のHDAC阻害剤には、トリコスタチンAおよびトラポキシンが挙げられる。トリコスタチンA、抗真菌剤および抗生剤は、哺乳類のHDACおよびトラポキシンの可逆性の阻害剤であり、また環状のテトラペプチドは、哺乳類のHDACの不可逆性の阻害剤である。トリコスタチンおよびトラポキシンはその抗癌活性について検討されてきたが、これら化合物のインビボでの不安定性により、抗癌剤としての適性は低い。]
[0004] 発明の要約
本教示は、式Iの化合物



I;
ならびに、その医薬上許容される塩、水和物、エステル、およびプロドラッグに関する:
式中、R1、R2、R3、Y、Z、および



は、本明細書に規定したとおりである。]
[0005] 本教示は、式Iの化合物(その医薬上許容される塩、水和物、エステルおよびプロドラッグも含める)の製造方法、および脱アセチル化酵素により全体または部分的に媒介される病理学的症状または障害を処置する際に、式Iの化合物(その医薬上許容される塩、水和物、エステルおよびプロドラッグも含める)を使用する方法(例えば、患者に治療上有効量の式Iの化合物を投与すること、とりわけ式Iの化合物が必要な患者に投与することを含める)方法にも関する。病理学的症状または障害の例示には、望ましくない増殖性状態、神経変性疾患、心血管疾患、卒中、自己免疫疾患、炎症性疾患、望ましくない免疫学的過程、および真菌感染症が挙げられる。]
[0006] 前記内容ならびに本教示の他の特徴および利点は、後記詳細な説明および特許請求の範囲からより完全に理解されるであろう。]
[0007] (発明の詳細な説明)
本明細書全体をとおして、上記組成物が、特定の成分を有する、含む、または含有する組成物であるか、あるいは上記方法が、特定の処理工程を有するか、含むか、または含有する方法である場合、本教示の組成物は、また記載された成分から主に構成されるか、または記載された成分からなるとも意図され、そして本教示の方法はまた記載された処理工程から主に構成されるか、または記載された処理工程からなるとも意図される。]
[0008] 本願において、要素または成分は、要素または成分のリストに含まれるおよび/または要素または成分のリストから選択されると記載される場合には、この要素または成分はいずれか1つの記載した要素または成分であり得て、2以上の記載した要素または成分からなる群から選択することができると理解されるべきである。]
[0009] 用語「含む」、「含んでいる」、「有する」、または「有している」の使用は、別途具体的な記載がなければ、制約なく非限定的に広く解釈されるべきである。]
[0010] 本明細書中の単数形の使用には、別途具体的な記載がなければ、複数形(また逆のことも)も含まれる。さらに、「約」なる用語の使用が、定量的な値の前に存在する場合には、本教示は、別途具体的な記載がなければ、特定の定量的な値自体をも含む。本明細書で使用したとおり、用語「約」とは、公称値からの±5%の偏差をいう。]
[0011] 本教示が操作可能性を維持する限り、工程の順序または特定の操作を行う順序は重要ではないと理解されるべきである。さらに、2以上の工程または操作を同時に行ってもよい。]
[0012] 本明細書で使用したとおり、「化合物」とは、本記載内容から理解されるか、または化合物のある特定の形態、即ち化合物自体、またはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステルに明らかに限定されない限り、化合物自体およびその医薬上許容される塩、水和物、およびエステルをいう。]
[0013] 本明細書で使用したとおり、「ハロ」または「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードをいう。]
[0014] 本明細書で使用したとおり、「オキソ」とは、二重結合の酸素(即ち、=O)をいう。]
[0015] 本明細書で使用したとおり、「アルキル」とは、直鎖または分枝飽和炭化水素基をいう。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜10個の炭素原子(例えば、1〜6個の炭素原子)を有し得る。アルキル基の例示には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびイソプロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル)、ペンチル基(例えば、N−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)などが含まれる。いくつかの実施形態において、アルキル基は、-L’-R5および-L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は本明細書に記載したとおりである)から独立して選択される4つまでの基により所望により置換され得る。低級アルキル基は、通常4個までの炭素原子を有する。低級アルキル基の例示には、メチル、エチル、プロピル(例えば、n−プロピルおよびイソプロピル)、およびブチル基(例えば、n−ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル)が含まれる。]
[0016] 本明細書で使用したとおり、「アルケニル」とは、1以上の炭素-炭素の二重結合を有する直鎖または分枝のアルキル基をいう。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜10個の炭素原子(例えば、2〜6個の炭素原子)を有し得る。アルケニル基の例示には、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ブタジエニル基、ペンタジエニル基、ヘキサジエニル基などが含まれる。1以上の炭素-炭素の二重結合は、内部(例えば、2-ブテンにおいては)または末端(例えば、1-ブテンにおいては)に存在し得る。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、所望により、-L’-R5および-L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は本明細書に記載したとおりである)から独立して選択された群により置換され得る。]
[0017] 本明細書で使用したとおり、「アルキニル」とは、1以上の炭素-炭素の三重結合を有する直鎖または分枝アルキル基をいう。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜10個の炭素原子(例えば、2〜6個の炭素原子)を有し得る。アルキニル基の例には、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルなどが含まれる。1以上の炭素-炭素の三重結合は、内部(例えば、2-ブチンにおいては)または末端(例えば、1-ブチンにおいては)に存在し得る。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、所望により、-L’-R5および-L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は本明細書に記載したとおりである)から独立して選択された4つまでの基により置換され得る。]
[0018] 本明細書で使用したとおり、「アルコキシ」とは、-O-アルキル基をいう。アルコキシ基の例示には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、N−プロポキシおよびイソプロポキシ)、t-ブトキシ基などが含まれる。]
[0019] 本明細書で使用したとおり、「アルキルチオ」とは、-S-アルキル基をいう。アルキルチオ基の例示には、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ(例えば、n−プロピルチオおよびイソプロピルチオ)、t-ブチルチオ基などが含まれる。]
[0020] 本明細書で使用したとおり、「ハロアルキル」とは、1以上のハロゲン置換基を有するアルキル基をいう。いくつかの実施形態において、ハロアルキル基は、1〜10個の炭素原子(例えば、1〜6個の炭素原子)を有し得る。ハロアルキル基の例示には、CF3、C2F5、CHF2、CH2F、CCl3、CHCl2、CH2Cl、C2Cl5などが含まれる。パーハロアルキル基、即ち全ての水素原子がハロゲン原子で置換されたアルキル基(例えば、CF3およびC2F5)は、「ハロアルキル」の定義の範囲内に含まれる、例えばC1-10ハロアルキル基は、式−CiH2i+1-jXj(式中、Xは、F、Cl、Br、またはIであり、iは1〜10の範囲にある整数であり、jは0〜21の範囲にある整数である、但しjは2i+1未満であるかまたは等しい)を有することができる。]
[0021] 本明細書で使用したとおり、「シクロアルキル」とは、環化したアルキル、アルケニル、およびアルキニル基を含めた非芳香族炭素環式基をいう。シクロアルキル基は、単環式(例えば、シクロヘキシル)または多環式(例えば、縮合、架橋、および/またはスピロ環系を含有する)であり得て、該炭素原子は環系の内部または外部に位置する。概して、シクロアルキル基は、3〜14個の環原子(例えば、単環式シクロアルキル基については3〜8個の炭素原子および多環式シクロアルキル基については7〜14個の炭素原子)を有し得る。シクロアルキル基のあらゆる好適な環位置は、規定した化学構造に共有結合される。シクロアルキル基の例示には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカリル、アダマンチル、およびスピロ[4.5]デカニル基、ならびにそのホモログ、アイソマーなどが含まれる。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、所望により、-L’-R5および-L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は本明細書に記載したとおりである)から独立して選択された4つまでの基により置換され得る。例えば、シクロアルキル基は、1以上のオキソ基により置換され得る。]
[0022] 本明細書で使用したとおり、「ヘテロ原子」とは、炭素または水素以外の任意のエレメントをいい、例えば、窒素、酸素、硫黄、リン、およびセレニウムの原子を包含する。]
[0023] 本明細書で使用したとおり、「シクロヘテロアルキル」とは、少なくとも一つ(例えば、1、2、3、4、または5)のO、N、およびSから選択される環ヘテロ原子を含有し、所望により1以上の(例えば、1、2、または3つの)二重または三重結合を含有する非芳香族シクロアルキル基をいう。概して、シクロヘテロアルキル基は、3〜14個の環原子を有することができ、1〜5つの環ヘテロ原子(例えば、単環式シクロヘテロアルキル基について3〜6個の環原子および多環式シクロヘテロアルキル基について7〜14個の環原子)を含有する。シクロヘテロアルキル基は、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子(複数のヘテロ原子)または炭素原子(複数の炭素原子)にて規定した化学構造と共有結合され得る。シクロヘテロアルキル環内の1以上のNまたはS原子は酸化され得る(例えば、モルホリンN−オキシド、チオモルホリンS-オキシド、チオモルホリン S,S−ジオキシド)。いくつかの実施形態において、シクロヘテロアルキル基の窒素原子は、置換基、例えば-L’-R5または-L’-R10基(式中、L’、R5、およびR10は、本明細書に記載したとおりである)を担持し得る。シクロヘテロアルキル基は、1以上のオキソ基、例えば、フタルイミジル、ピペリドニル、オキサゾリジノニル、2,4(1H,3H)-ジオキソ-ピリミジニル、2(1H)-ピリジノニルなども含有する。シクロヘテロアルキル基の例示には、とりわけ、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、オキサゾリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピペリジニル、ピペラジニルなどが含まれる。いくつかの実施形態において、シクロヘテロアルキル基は、所望により、-L’-R5および-L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は本明細書に記載したとおりである)から独立して選択された4つまでの基により置換され得る。]
[0024] 本明細書で使用したとおり、「アリール」とは、芳香族単環式炭化水素環系または多環式環系をいい、ここで、該環系内の少なくとも一つの環は芳香族炭化水素環であり、および該環系内のその他の芳香環は炭化水素のみを含む。いくつかの実施形態において、単環式アリール基は6〜14個の炭素原子を有することができ、多環式アリール基は8〜14個の炭素原子を有し得る。該アリール基は、安定な構造をもたらす任意の炭素原子(複数の炭素原子)にて規定した化学構造と共有結合され得る。いくつかの実施形態において、アリール基は、芳香族炭素環式環のみ、例えばフェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル基などを有し得る。他の実施形態において、アリール基は多環式環系であり得て、環内で少なくとも一つ芳香族炭素環式環が、1以上のシクロアルキルまたはシクロヘテロアルキル環と縮合(即ち、共通して結合を有する)される。かかるアリール基の例示には、とりわけ、シクロペンタンのベンゾ誘導体(即ち、インダニル基、これは5,6-二環式シクロアルキル/芳香環系である)、シクロヘキサンのベンゾ誘導体(即ち、テトラヒドロナフチル基、これは6,6-二環式シクロアルキル/芳香環系である)、イミダゾリンのベンゾ誘導体(即ち、ベンズイミダゾリニル基、これは5,6-二環式シクロヘテロアルキル/芳香環系である)、およびピランのベンゾ誘導体(即ち、クロメニル基、これは6,6-二環式シクロヘテロアルキル/芳香環系である)が含まれる。アリール基の他の例示には、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキソリル、クロマニル、インドリニル基、などが含まれる。いくつかの実施形態において、各アリール基は、所望により、-L’-R5および-L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は、本明細書に記載したとおりである)から独立して選択された4つまでの基により置換され得る。]
[0025] 本明細書で使用したとおり、「ヘテロアリール」とは、O、N、およびSから選択される少なくとも一つ環ヘテロ原子を含有する芳香族単環式環系または多環式環系(式中、該環系内の少なくとも一つの環は芳香族であり、少なくとも一つ環ヘテロ原子を含有する)をいう。ヘテロアリール基は、概して、5〜14個の環原子を有し得て、1-5個の環ヘテロ原子を含有し得る。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、1以上の芳香族炭素環式環、非芳香族炭素環式環、または非芳香族シクロヘテロアルキル環と縮合した単環式ヘテロアリール環を含み得る。ヘテロアリール基は、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子にて規定した化学構造と共有結合され得る。一般的に、ヘテロアリール環は、O-O、S-S、またはS-O結合を含有しない。しかしながら、ヘテロアリール基内の1以上のNまたはS原子は酸化され得る(例えば、ピリジンN−オキシド、チオフェンS-オキシド、チオフェン S,S−ジオキシド)。ヘテロアリール基の例示には、例えば、下記に示されるとおりの5員および6員単環式および5-6つの二環式環系が含まれる:



[式中、Tは、O、S、NH、N−L’-R5、またはN−L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は、本明細書に規定したとおりである)である]。かかるヘテロアリール環の例示には、ピロリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、インドリル、イソインドーリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、キノリル、2-メチルキノリル、イソキノリル、キノキサリル、キナゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、シンノニリル、1H-インダゾリル、2H-インダゾリル、インドリジニル、イソベンゾフリル、ナフチリジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、オキサゾロピリジル、チアゾールピリジル、イミダゾピリジニル、フロピリジニル、チエノピリジニル、ピリドピリミジニル、ピリドピラジニル、ピリドピリダジニル、チエノチアゾリル、チエノキサゾール、チエノイミダゾリル基などが含まれる。ヘテロアリール基のさらなる例示には、4,5,6,7-テトラヒドロインドリル、テトラヒドロキノリニル、ベンゾチエノピリジニル、ベンゾフロピリジニル基などが含まれる。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、-L’-R5または-L’-R10(式中、L’、R5、およびR10は本明細書に記載したとおりである)から独立して選択された4つまでの基により置換され得る。]
[0026] 本教示の化合物は、2つの他の部分と共有結合を形成することができる連結基として本明細書に規定された「二価の基」を含むことができる。例えば、本明細書に記載の化合物には、二価のC1-10アルキル基、例えばメチレン基などが含まれる。]
[0027] 本明細書で使用したとおり、「脱離基」(「LG」)は、例えば、置換反応または除去反応の結果として、安定種と置換され得る荷電または非荷電原子(または原子の群)をいう。脱離基の例示には、ハライド(例えば、Cl、Br、I)、アジド(N3)、チオシアネート(SCn)、ニトロ(NO2)、シアネート(Cn)、トシレート(トルエンスルホネート、OTs)、メシレート(メタンスルホネート、OMs)、ブロシレート(p-ブロモベンゼンスルホネート、OBs)、ノシレート(4-ニトロベンゼンスルホネート、ONs)、水(H2O)、アンモニア(NH3)、およびトリフレート(トリフルオメタンスルホネート、OTf)が含まれるが、これらに限定されない。]
[0028] 本明細書中の様々な箇所で、化合物の置換基がグループまたは範囲において開示される。特に、本明細書には、各々および個々のかかるグループおよび範囲のメンバーのサブコンビネーションが含まれることも意図される。例えば、用語「C1-10アルキル」には、具体的には個々にC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C1-C10、C1-C9、C1-C8、C1-C7、C1-C6、C1-C5、C1-C4、C1-C3、C1-C2、C2-C10、C2-C9、C2-C8、C2-C7、C2-C6、C2-C5、C2-C4、C2-C3、C3-C10、C3-C9、C3-C8、C3-C7、C3-C6、C3-C5、C3-C4、C4-C10、C4-C9、C4-C8、C4-C7、C4-C6、C4-C5、C5-C10、C5-C9、C5-C8、C5-C7、C5-C6、C6-C10、C6-C9、C6-C8、C6-C7、C7-C10、C7-C9、C7-C8、C8-C10、C8-C9、およびC9-C10のアルキルを開示することが意図される。別の例示として、用語「5-14員ヘテロアリール基」は、具体的には個々に5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、5-14、5-13、5-12、5-11、5-10、5-9、5-8、5-7、5-6、6-14、6-13、6-12、6-11、6-10、6-9、6-8、6-7、7-14、7-13、7-12、7-11、7-10、7-9、7-8、8-14、8-13、8-12、8-11、8-10、8-9、9-14、9-13、9-12、9-11、9-10、10-14、10-13、10-12、10-11、11-14、11-13、11-12、12-14、12-13、または13-14個の環原子を有するヘテロアリール基が意図される;および句「所望により1-4つの基により置換された」には、具体的には、個々に0、1、2、3、4、0-4、0-3、0-2、0-1、1-4、1-3、1-2、2-4、2-3、および3-4つの基を含み得る化学基を開示することが意図される。]
[0029] 本明細書に記載の化合物は、非対称の原子(不斉中心とも言われる)含有することができ、およびいくつかの化合物は1以上の非対称の原子または中心を含有することができる、即ちこれは光学異性体(エナンチオマー)およびジアステレオマー(幾何異性体)をもたらし得る。本教示の化合物には、かかる光学異性体、ならびに、その個々の鏡像異性体[即ち、(+)および(−)立体異性体)]の純粋形態にある、およびラセミ混合物[(+)および(−)立体異性体の他の混合物]にあるジアステレオマー、ならびにその医薬上許容される塩、水和物およびエステルを包含する。純粋形態にあるかまたはエナンチオマー富化混合物中の光学異性体は、当業者には既知の標準的方法により得ることができ、その方法には、キラル分離、ジアステレオマー塩形成、速度論的分割、および非対称合成が含まれるが、これに限定するものではない。本教示はまた、アルケニル部分を含有する化合物のシスおよびトランスアイソマー(例えば、アルケンおよびイミン)を含む。また、本教示には、あらゆる可能な位置異性体およびその混合物が含まれると理解され、これはカラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、擬似移動床クロマトグラフィー、および高速液体クロマトグラフィーを含めた当業者には既知の標準的分離方法により、純粋形態または実質的に富化された混合物にて得られる。]
[0030] 本発明には、式(I)の全ての医薬上許容し得る同位体標識化合物(ここで、1以上の原子は同一の原子数を有する原子により置換されるが、原子質量または質量数は、通常天然で存在する原子質量または質量数とは異なる)を含む。]
[0031] 本発明の化合物中に含む好適な同位元素は、水素、例えば2Hおよび3H、炭素、例えば11C、13Cおよび14C、塩素、例えば36Cl、フッ素、例えば18F、ヨウ素、例えば123Iおよび125I、窒素、例えば13Nおよび15N、酸素、例えば15O、17Oおよび18O、リン、例えば32P、ならびに硫黄、例えば35Sの同位元素を含む。]
[0032] 重い同位元素、例えば重水素、即ち2Hによる置換は、高い代謝安定性、例えば増加したインビボ半減期または低減された投薬要件によりもたらされる特定の治療的利点を提供する、即ちある環境においては好ましい可能性がある。]
[0033] 式(I)の同位体標識化合物は、一般的に、先に用いた非標識化試薬の代わりに適切な同位体標識化試薬を用いて、当業者には既知の従来技術または実施例および製造方法の章に記載した方法に類似した方法により製造される。]
[0034] ある態様において、本教示は、式Iの化合物



I;
ならびに、その医薬上許容される塩、水和物、エステル、およびプロドラッグを提供する:
式中、



は、a)単結合であるか、またはb)二重結合であり;
YおよびZは、独立してa)-L-、b)-L-O-L-、c)-L-S(O)m-L-、またはd)-L-NR4-L-であり;
Lは、各々出現時に、a)二価のC1-10アルキル基、b)二価のC2-10アルケニル基、c)二価のC2-10アルキニル基、またはd)共有結合であり、ここでa)-c)の各々は、所望により1-4つの-L’−R5により置換される;
R1は、a)H、b)C1-10アルキル基、c)C2-10アルケニル基、d)C2-10アルキニル基、e)C3-14シクロアルキル基、f)C6-14アリール基、g)3-14員シクロヘテロアルキル基、またはh)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでb)-h)の各々は所望により1-4つの-L’−R5基により置換される;
R2およびR3は、独立してa)H、b)ハロゲン、ハロゲン、c)-NO2、d)-CN、e)C1-10アルキル基、f)C2-10アルケニル基、g)C2-10アルキニル基、h)C3-14シクロアルキル基、i)C6-14アリール基、j)3-14員シクロヘテロアルキル基、k)5-14員のヘテロアリール基、l)C1-10アルコキシ基、m)-NC1-10アルキル、n)C(O)C1-10アルキル、およびo)C(O)OC1-10アルキルであり、ここでe)-o)の各々は、所望により1-4つの-L’-R7基で置換される;
R4は、a)H、b)-C(O)OR6、またはc)C1-10アルキル基であり;
R5は、各出現時に、a)ハロゲン、b)-CN、c)-NO2、d)オキソ、e)=N−L’-R6、f)-O-L’-R6、g)-S(O)mR7、h)C1-10アルキル基、i)C2-10アルケニル基、j)C2-10アルキニル基、k)C3-14シクロアルキル基、l)C6-14アリール基、m)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはn)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでh)-n)の各々は所望により1-4つの-L’-R10基で置換される;
R6は、各出現時に、a)H、b)-OR8、c)-S(O)mR8、またはd)C1-10アルキル基は、所望により1-4つの-L’-R10基で置換される;
R7は、a)H、b)-OR8、c)-NR8R9、d)C1-10アルキル基、e)C2-10アルケニル基、f)C2-10アルキニル基、g)C3-14シクロアルキル基、h)C6-14アリール基、i)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはj)5-14員のヘテロアリール基であり、ここで各々d)−j)は所望により1-4つの-L’-R10基で置換される;
R8およびR9は、各出現時に、独立してa)H、b)C1-10アルキル基、c)C2-10アルケニル基、d)C2-10アルキニル基、e)C3-14シクロアルキル基、f)C6-14アリール基、g)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはh)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでb)-h)の各々は、所望により1-4つの-L’-R10基で置換される;
R10は、各出現時に、a)ハロゲン、b)-CN、c)-NO2、d)オキソ、e)-OH、f)-NH2、g)-NH(C1-10アルキル)、h)-N(C1-10アルキル)2、i)-CHO、j)-C(O)-C1-10アルキル、k)-C(O)OH、l)-C(O)-OC1-10アルキル、m)-C(O)SH、n)-C(O)-SC1-10アルキル、o)-C(O)NH2、p)-C(O)NH(C1-10アルキル)、q)-C(O)N(C1-10アルキル)2、r)-C(S)H、s)-C(S)-C1-10アルキル、t)-C(S)NH2、u)-C(S)NH(C1-10アルキル)、v)-C(S)N(C1-10アルキル)2、w)-C(NH)H、x)-C(NH)C1-10アルキル、y)-C(NH)NH2、z)-C(NH)NH(C1-10アルキル)、aa)-C(NH)N(C1-10アルキル)2、ab)-C(NC1-10アルキル)H、ac)-C(NC1-10アルキル)-C1-10アルキル、ad)-C(NC1-10アルキル)NH(C1-10アルキル)、ae)-C(NC1-10アルキル)N(C1-10アルキル)2、af)-S(O)mH、ag)-S(O)m-C1-10アルキル、ah)-S(O)2OH、ai)-S(O)m-OC1-10アルキル、aj)-S(O)mNH2、ak)-S(O)mNH(C1-10アルキル)、al)-S(O)mN(C1-10アルキル)2、am)-Si(C1-10アルキル)3、an)C1-10アルキル基、ao)C2-10アルケニル基、ap)C2-10アルキニル基、aq)C1-10アルコキシ基、ar)C1-10ハロアルキル基、as)C3-14シクロアルキル基、at)C6-14アリール基、au)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはav)5-14員のヘテロアリール基であり;
L’は、各出現時に、a)二価のC1-10アルキル基、b)二価のC2-10アルケニル基、c)二価のC2-10アルキニル基、d)二価のC1-10ハロアルキル基、d)二価のC1-10アルコキシ基、またはf)共有結合である;ならびに
mは、各出現時に、0、1、または2である。]
[0035] いくつかの実施形態において、



は単結合であり得る。いくつかの実施形態において、



は二重結合であり得る。例えば、該二重結合は、シス-二重結合(即ち、Z-二重結合)またはトランス-二重結合(即ち、E−二重結合)であり得る。特定の実施形態において



はトランス-二重結合であり得る。従って、本教示の化合物は、式Iaまたは式Ibを示し得る:



Iaまたは



Ib;
式中、R1、R2、R3、Y、およびZは、本明細書に規定したとおりである。]
[0036] 様々な実施形態において、R1は、H、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-14シクロアルキル基、C6-14アリール基、3-14員のシクロヘテロアルキル基、または5-14員のヘテロアリール基であり得て、各々該C2-10アルケニル基、該C2-10アルキニル基、該C3-14シクロアルキル基、該C6-14アリール基、該3-14員のシクロヘテロアルキル基、および該5-14員のヘテロアリール基は、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は本明細書に規定したとおりである)により置換されていてもよい。例えば、R1は、H、C2-10アルケニル基、C3-14シクロアルキル基、または3-14員のシクロヘテロアルキル基であり得て、ここで各々該C2-10アルケニル基、該C3-14シクロアルキル基、および該3-14員のシクロヘテロアルキル基は、所望により、1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は本明細書に規定したとおりである)により置換され得る。]
[0037] いくつかの実施形態において、R1は、C2-10アルケニル基であり得て、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は、本明細書に規定されたとおり)により置換されてもよい。例えば、R1は、C2-10アルケニル基であり得て、所望によりハロゲン、-CN、-NO2、およびC1-10ハロアルキル基から独立して選択された1-4つの基で置換されてもよい。特定の実施形態において、R1は、C2-10アルケニル基であり得て、所望によりハロゲン、-CN、-NO2、および-CF3から独立して選択された1-4つの基で置換されてもよい。特定の実施形態において、R1は、2,2-ジクロロエテニルであり得る。]
[0038] いくつかの実施形態において、R1は、C3-14シクロアルキル基または3-14員のシクロヘテロアルキル基であり得て、これらの各々は、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は本明細書に規定したとおりである)により置換され得る。特定の実施形態において、R1はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、およびシクロヘプチル基から選択され、これらの各々は、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は本明細書に規定したとおりである)により置換され得る。特定の実施形態において、R1は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルであり得る。特定の実施形態において、R1は、ピロリジル基、ピペリジル基、テトラヒドロフラニル基、およびテトラヒドロピラニル基から選択され得て、これらの各々は、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は、本明細書に規定したとおりである)により置換され得る。特定の実施形態において、R1は、テトラヒドロピラニルであり得る。]
[0039] いくつかの実施形態において、R1は、C6-14アリール基または5-14員のヘテロアリール基であり得て、これらの各々は、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は、本明細書に規定したとおりである)により置換され得る。特定の実施形態において、R1は、所望によりハロゲン、-CN、-NO2、C1-10アルキル基、C3-14シクロアルキル基、およびC6-14アリール基から独立して選択される1-4つの基により置換され得るフェニル基であり、ここで各々該C1-10アルキル基は、該C3-14シクロアルキル基、および該C6-14アリール基は、所望により1-4つの-L’-R10基(L’およびR10は本明細書に規定したとおりである)で置換されてもよい。特定の実施形態において、R1は、所望によりF、Cl、-NO2、-OH、-OCH3、およびメチルから独立して選択される1-4つの基により置換されたフェニル基であり得る。]
[0040] 様々な実施形態において、R1は、5-14員のヘテロアリール基であり得て、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は、本明細書に規定したとおりである)により置換されてもよい。例えば、該5-14員のヘテロアリール基は下記から選択される:



(式中、i−xiiiの各々は、所望によりフェニル基または5-6員のヘテロアリール基と縮合されていてもよく、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は、本明細書に規定したとおりである)により置換され得る。]
[0041] いくつかの実施形態において、R1はi−xiiiから選択され得て、これらの各々は、所望により1-4つの-L’-R5基(ここで、R5はハロゲン、-NO2、-S(O)mR7、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-14シクロアルキル基、C6-14アリール基、3-14員のシクロヘテロアルキル基、および5-14員のヘテロアリール基である)により置換され得て、これらの各々該C1-10アルキル基、該C2-10アルケニル基、該C2-10アルキニル基、該C3-14シクロアルキル基、該C6-14アリール基、該3-14員のシクロヘテロアルキル基、および該5-14員のヘテロアリール基は所望により1-4つの-L’-R10基(L’、R7、およびR10は本明細書に規定したとおりである)で置換され得る。特定の実施形態において、R1は、i−xiiiから選択され得て、これらの各々は、所望により、ハロゲン、-NO2、-S(O)mR7、-(C1-10アルキル)-(C3-14シクロアルキル)、-(C1-10アルキル)-(C6-14アリール)、-(C1-10アルキル)-(3-14員のシクロヘテロアルキル)、-(C1-10アルキル)-(5-14ヘテロアリール)、-(C1-10アルコキシ)-(C3-14シクロアルキル)、-(C1-10アルコキシ)-(C6-14アリール)、-(C1-10アルコキシ)-(3-14員のシクロヘテロアルキル)、-(C1-10アルコキシ)-(5-14員のヘテロアリール)、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-14シクロアルキル基、C6-14アリール基、3-14員のシクロヘテロアルキル基、および5-14員のヘテロアリール基から独立して選択された1-4つの基により置換され得て、ここで各々該C1-10アルキル基、該C2-10アルケニル基、該C2-10アルキニル基、該C1-10アルコキシ基、該C3-14シクロアルキル基、該C6-14アリール基、該3-14員のシクロヘテロアルキル基、および該5-14員のヘテロアリール基は、所望により1-4つの-L’-R10基により置換され得る、そしてL’、R7、およびR10は本明細書に規定したとおりである。特定の実施形態において、R1は、所望によりF、Cl、Br、-OH、-CF3、メチル、エチル、n−プロピル、i-プロピル、n−ブチル、t-ブチル、2-メチル-プロピル、2,2-ジエチル-プロピル、プロピニル、シアノメチル、2-シアノエチル、3-シアノプロピル、シクロプロピルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、フェニル、およびトリフルオフェニルから独立して選択される1-4つの基により置換され得るピラゾリル基であり得る。特定の実施形態において、R1は、チエニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、またはテトラゾリル基であり得て、これらの各々は、所望により、F、Cl、Br、-CF3、メチル、エチル、i-プロピル、t-ブチル、(トリメチルシリル)メチル、ベンジル、2-ベンゾキシエチル、フェニル、および4-アミノフェニルから独立して選択される1-4つの基により置換され得る。]
[0042] 実施形態において、R1は、



であり得る。別の実施態様において、R1はメチルにより置換され得る。]
[0043] いくつかの実施形態において、R1は、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は、本明細書に規定したとおりである)により置換された二環式ヘテロアリール基であり得る。例えば、該二環式ヘテロアリール基は、インドリル基、ピラゾロピリジル基、ピロロピリジニル基、イミダゾピリジル基、ベンゾイソキサゾリル基、インダゾリル基およびイミダゾチアゾリル基から選択され得る。特定の実施形態において、R1は、インドリル基、ピラゾロ[1,5-a]ピリジル基、ピロロ[2,3-b]ピリジル基、またはイミダゾ[1,2-a]ピリジル基であり得て、これらの各々は、所望によりF、Cl、Br、-NO2、-CF3、メチル、エチル、i-プロピル、t-ブチル、1-ヒドロキシ-1-メチルエチル、フェニル、ピリジル、およびピラジニルから独立して選択される1-4つの基により置換され得る。]
[0044] 様々な実施形態において、R2およびR3は、独立してHまたはハロゲンであり得る。いくつかの実施形態において、R2は、H、F、Cl、およびBrから選択され得る。いくつかの実施形態において、R3は、H、F、Cl、およびBrから選択され得る。]
[0045] 様々な実施形態において、Yは、-L-または-L-NR4-L-(ここで、LおよびR4は本明細書に規定したとおりである)であり得る。いくつかの実施形態において、Yは、-L-NR4-L-(ここで、R4はH、-C(O)OR6、およびC1-10アルキル基から選択され得る、またLおよびR6は本明細書に規定したとおりである)であり得る。特定の実施形態において、Yは、-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-NHCH2-、-N(CH3)CH2-、および-N(C(O)O-t−Bu)CH2-から選択され得る。好ましい実施形態において、Yは、-CH2-であり得る。]
[0046] 様々な実施形態において、Zは、二価のC1-10アルキル基であり得て、所望によりオキソ、=N−R6、および-OHから独立して選択される1-4つの基により置換される(ここで、R6は本明細書に規定したとおりである)。例えば、Zは、-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-C(O)CH2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CH2CH(CH3)-、および-CH2C(=NOH)-から選択され得る。別の実施形態において、Zは-CH2CH2-であり得る。]
[0047] いくつかの実施形態において、本教示の化合物は、式II’または式II’’であり、その医薬上許容される塩、水和物、エステルおよびプロドラッグも含む:



II’、または



II’’;
式中、R1、R2、R3、L、Y、およびZは本明細書に規定したとおりである。]
[0048] 別の実施態様において、本発明には、式Iaの化合物:



Ia
またはその医薬上許容される塩、水和物、またはそのエステルが含まれる:
式中、
Yaはa)-CH2-であり;
Zaはa)-CH2-、b)-CH2CH2-、またはc)-CH2CH2CH2-であり;
R1aは、C6-14アリール基、3-14員のシクロヘテロアルキル基、または5-14員のヘテロアリール基であり、ここでR1aは所望により1-4つの-La-R5a基により置換される;
Laはa)二価のC1-10アルキル基、b)二価のC2-10アルケニル基、c)二価のC2-10アルキニル基、またはd)共有結合であり、ここでa)-c)の各々は、所望により1-4つの-La’-R5aにより置換される;
R2aおよびR3aは、独立してa)Hまたはb)ハロゲンc)-NO2、d)-CN、e)C1-10アルキル基、f)C2-10アルケニル基、g)C2-10アルキニル基、h)C3-14シクロアルキル基、i)C6-14アリール基、j)3-14員のシクロヘテロアルキル基、k)5-14員のヘテロアリール基、l)C1-10アルコキシ基、m)-NC1-10アルキル、n)C(O)C1-10アルキル、およびo)C(O)OC1-10アルキルであり、ここでe)-o)の各々は、所望により1-4つの-La-R7a基により置換される;
R5aは、各出現時に、a)ハロゲン、b)-CN、c)-NO2、d)オキソ、e)=N−La-R6a、f)-O-L’-R6a、g)-S(O)mR7a、h)C1-10アルキル基、i)C2-10アルケニル基、j)C2-10アルキニル基、k)C3-14シクロアルキル基、l)C6-14アリール基、m)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはn)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでh)-n)の各々は、所望により1-4つの-La-R10a基により置換される;
R6aは、各出現時に、a)H、b)-OR8a、c)-S(O)mR8a、またはd)C1-10アルキル基であり、所望により1-4つの-La-R10a基により置換される;
R7aは、a)H、b)-OR8a、c)-NR8aR9a、d)C1-10アルキル基、e)C2-10アルケニル基、f)C2-10アルキニル基、g)C3-14シクロアルキル基、h)C6-14アリール基、i)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはj)5-14員のヘテロアリール基であり、ここで各々d)-j)は、所望により1-4つの-La-R10a基により置換される;
R8aおよびR9aは、各出現時に、独立してa)H、b)C1-10アルキル基、c)C2-10アルケニル基、d)C2-10アルキニル基、e)C3-14シクロアルキル基、f)C6-14アリール基、g)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはh)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでb)-h)の各々所望により1-4つの-La-R10a基により置換される;
R10aは、各出現時に、a)ハロゲン、b)-CN、c)-NO2、d)オキソ、e)-OH、f)-NH2、g)-NH(C1-10アルキル)、h)-N(C1-10アルキル)2、i)-CHO、j)-C(O)-C1-10アルキル、k)-C(O)OH、l)-C(O)-OC1-10アルキル、m)-C(O)SH、n)-C(O)-SC1-10アルキル、o)-C(O)NH2、p)-C(O)NH(C1-10アルキル)、q)-C(O)N(C1-10アルキル)2、r)-C(S)H、s)-C(S)-C1-10アルキル、t)-C(S)NH2、u)-C(S)NH(C1-10アルキル)、v)-C(S)N(C1-10アルキル)2、w)-C(NH)H、x)-C(NH)C1-10アルキル、y)-C(NH)NH2、z)-C(NH)NH(C1-10アルキル)、aa)-C(NH)N(C1-10アルキル)2、ab)-C(NC1-10アルキル)H、ac)-C(NC1-10アルキル)-C1-10アルキル、ad)-C(NC1-10アルキル)NH(C1-10アルキル)、ae)-C(NC1-10アルキル)N(C1-10アルキル)2、af)-S(O)mH、ag)-S(O)m-C1-10アルキル、ah)-S(O)2OH、ai)-S(O)m-OC1-10アルキル、aj)-S(O)mNH2、ak)-S(O)mNH(C1-10アルキル)、al)-S(O)mN(C1-10アルキル)2、am)-Si(C1-10アルキル)3、an)C1-10アルキル基、ao)C2-10アルケニル基、ap)C2-10アルキニル基、aq)C1-10アルコキシ基、ar)C1-10ハロアルキル基、as)C3-14シクロアルキル基、at)C6-14アリール基、au)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはav)5-14員のヘテロアリール基であり;
Laは、各出現時に、a)二価のC1-10アルキル基、b)二価のC2-10アルケニル基、c)二価のC2-10アルキニル基、d)二価のC1-10ハロアルキル基、d)二価のC1-10アルコキシ基、またはf)共有結合であり;ならびに
mは、各出現時に、0、1、または2である。]
[0049] 本教示の化合物は表1から選択され得る。]
[0050] 本教示に従って提供されるものは、本明細書に開示した化合物のプロドラッグである。本明細書で使用したとおり、「プロドラッグ」とは、哺乳類対象に投与した場合に本教示の化合物(「活性化合物」)を発生、生成、または放出する部分を有する化合物(「親化合物」)をいう。プロドラッグは、一般的操作によるかまたはインビボのいずれかにより親化合物から修飾部分が除去され得るような方法にて、該活性化合物中に存在する官能基を改変することにより製造され得る。プロドラッグの例には、活性化合物のヒドロキシル、アミノ、スルフィドリル、またはカルボキシル基に付く1以上の分子部分を含有する化合物、かつ哺乳類対象に投与された場合に、インビボで解裂して、遊離のヒドロキシル、アミノ、スルフィドリル、またはカルボキシル基を各々形成し、該活性化合物を放出する化合物が含まれる。プロドラッグの例には、本教示の化合物中のヒドロキシおよびアミノ官能基のアセテート、ホルメート、およびベンゾエート誘導体が含まれる。プロドラッグの製造および使用は、T. Higuchi and V. Stella, "Pro-drugs as Novel Delivery Systems," Vol. 14 of the A.C.S. Symposium Series, and in Bioreversible Carriers in Drug Design, ed. Edward B. Roche, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987,に記述されており、この全ての開示をあらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。]
[0051] 本教示に従う化合物のエステル形態は、哺乳動物の体内では遊離の酸形態、例えば遊離のカルボン酸形態に代謝され得る当業者には既知の医薬上許容し得るエステルを含む。かかるエステルの例示には、アルキルエステル(例えば、1〜10個の炭素原子のアルキル)、シクロアルキルエステル(例えば、3-10個の炭素原子のシクロアルキル)、アリールエステル(例えば、6-14個の炭素原子のアリール、とりわけ6-10個の炭素原子を含む)、およびその複素環アナログ(例えば、3-14個の環原子の複素環、これらの1-3つは、O、N、およびSから選択され得る)が含まれ、そして該アルコール残基はさらなる置換基を担持し得る。いくつかの実施形態において、本明細書に開示された該化合物のエステルは、C1-10アルキルエステル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、t-ブチルエステル、ペンチルエステル、イソペンチルエステル、ネオペンチルエステル、ヘキシルエステル、シクロプロピルメチルエステル、およびベンジルエステル、C3-10シクロアルキルエステル、例えば、シクロプロピルエステル、シクロブチルエステル、シクロペンチルエステル、およびシクロヘキシルエステル、またはアリールエステル、例えば、フェニルエステルおよびトリルエステルであり得る。]
[0052] 酸性部分を有し得る本教示の化合物の医薬上許容される塩は、有機または無機の塩基を用いて形成される。双方のモノおよポリアニオン塩が含まれ、脱保護に利用できる酸性の水素の数に依存する。塩基と共に形成した好適な塩には、金属塩、例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、またはマグネシウム塩;アンモニア塩および有機アミン塩、例えばモルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、一級、二級、または三級の低級アルキルアミン(例えば、エチル-tert-ブチルルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、またはジメチルプロピルアミン)、またはモノ-、ジ-、またはトリヒドロキシ低級アルキルアミン(例えば、モノ-、ジ-またはトリエタノールアミン)と共に形成されるものも、含まれる。無機塩の非限定的例示には、NaHCO3、Na2CO3、KHCO3、K2CO3、Cs2CO3、LiOH、NaOH、KOH、NaH2PO4、Na2HPO4、およびNa3PO4が含まれる。内部塩もまた形成され得る。同様に、本明細書中に開示された化合物が塩基性部分を含む場合には、塩は有機および無機酸を用いて形成され得る。例えば、塩は、後記の酸のいずれかにより形成され得る:酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、ジクロロ酢酸、エテンスルホン酸、蟻酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩化水素酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、ナフタレンスルホン酸、硝酸、シュウ酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、フタル酸、プロピオン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、ならびに他の既知の医薬上許容し得る酸。]
[0053] 別の態様において、本教示は、本明細書に記載した少なくとも一つ化合物、および1以上の医薬上許容し得る担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬組成物を提供する。かかる担体の例は、当業者にはよく知られており、許容し得る医薬的方法、例えばRemington: The Science and Practice of Pharmacy, 20th edition, Alfonoso R. Gennaro (ed.), Lippincott Williams & Wilkins, Baltimore, MD (2000)など、にしたがって製造できる。この全ての開示内容を、全ての目的のために本明細書の参照として組み込まれる。本明細書で使用したとおり、「医薬上許容し得る」とは、毒物学的視点から医薬用途において使用するために許容し得えて、かつ該活性成分に悪影響を与えない物質をいう。従って、医薬上許容し得る担体とは、製剤中の他の成分と適合し得えて、かつ生物学的に許容し得るものである。追加の活性成分もまた該医薬組成物に組み込まれ得る。]
[0054] 本教示の化合物は、細胞内の脱アセチル化酵素を阻害するために有用であり得る。従って、本教示の別の態様には、細胞と1以上の本教示の化合物(またはその塩、水和物、またはエステル)あるいは本教示の1以上の化合物を含む組成物とを接触させる方法が挙げられる。特定の実施形態において、該組成物は、さらに1以上の医薬上許容し得る担体または賦形剤を包含してもよい。]
[0055] 本教示の化合物は、哺乳動物、例えばヒトにおける病理学的症状または障害の処置、阻害、予防、または診断のために有用であり得る。従って、本教示の別の態様には、哺乳動物に、本教示の化合物(または、その医薬上許容される塩、水和物、またはエステル)または1以上の本教示の化合物を、医薬上許容し得る担体と組合せるかまたは共に包含する医薬組成物を提供する方法が含まれる。本教示の化合物は、単独で、または他の治療状有効な化合物と組み合わせて投与されるか、あるいは病理学的症状や障害の処置、阻害、予防、または診断のための治療方法と組合せて投与され得る。本明細書で使用したとおり、「治療有効性」とは、所望の生物活性または効果を誘起させる物質または量をいう。]
[0056] 様々な実施形態において、本教示は、病理学的症状または障害、例えば、1以上の脱アセチル化酵素により全体または部分的に媒介される症状、例えば望ましくない増殖性状態;神経変性疾患、とりわけアルツハイマー病、ハンチントン疾患、ルービンスタイン・タイビー症症、パーキンソン病、筋ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症、レット症候群など;心血管疾患、とりわけ心不全、心臓肥大、血栓症など;自己免疫疾患、とりわけ狼瘡、アテローム硬化症、強皮症など;炎症性障害、とりわけ間接炎および間接炎症状(例えば、骨関節炎、リウマチ性関節炎など)および他の慢性の炎症性障害(例えば、慢性喘息、動脈または移植後のアテローム硬化症、子宮内膜症など);望ましくない免疫学的過程;卒中;および真菌感染、の処置または阻害のための活性な治療物質として本明細書に開示した化合物の使用がさらに含まれる。いくつかの実施形態において、この望ましくない増殖性状態には、癌(例えば、脳癌、腎臓癌、肝臓癌、副腎腺癌、膀胱癌、乳癌、胃癌、とりわけ胃腸癌、食道癌、卵巣癌、大腸癌、結腸癌、前立腺癌、膵臓癌、肺癌、とりわけ小細胞肺癌、膣癌、甲状腺癌、肉腫、膠芽腫、多発性骨髄腫、胃腸癌、肺癌、大腸癌、胸部癌、卵巣癌、膀胱癌)、腫瘍、線維症など;新生組織、とりわけ乳癌、白血病など;および表皮過剰増殖、とりわけ乾癬、前立腺過形成など、が含まれる。特定の実施形態において、本教示は、本明細書に記載の化合物を用いてこれら病理学的症状および障害を処置するための方法を提供し得る。本明細書で使用したとおり、「処置すること」とは、部分的または完全にその症状または症候を緩和するおよび/または改善することをいう。特定の実施形態において、該方法は、脱アセチル化酵素により媒介される病理学的に症状または障害を有する哺乳動物を同定すること、および哺乳動物に治療上有効量の本明細書に記載した化合物を提供することを含む。いくつかの実施形態において、該方法は、本明細書に開示した化合物を医薬上許容し得る担体と組合せるかまたは共に含み得る医薬組成物を哺乳動物に投与することを含み得る。]
[0057] 特定の実施形態において、式(I)の化合物は、後記の癌を処置するために使用され得る。心臓の癌:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫および奇形腫;肺:肺胞気管支癌(扁平上皮細胞、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、肺胞(細気管)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫(inesothelioma);胃腸:食道(扁平上皮細胞癌、腺癌、平滑筋腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋腫)、膵臓(管腺癌、インスリン産生腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、ガストリノーマ産生腫瘍、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経繊維腫、線維腫)、大腸(悪性腺腫、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫);尿生殖路:腎臓(腺癌、腫、ウィルムの腫瘍[腎芽腫細胞腫]、リンパ腫、白血病)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、悪性腺腫)、前立腺(悪性腺腫、肉腫)、睾丸(精上皮腫、奇形腫、胎生期癌、奇形癌腫(teratocareinoma)、絨毛膜癌、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫);肝臓:肝細胞癌(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽腫、脈管腫、肝細胞の腺腫、血管腫; 骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性の線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性の巨細胞腫脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性の外骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫および巨細胞腫瘍; 神経系:頭蓋骨(骨腫瘍、血管腫、肉芽腫、黄色種、変形性骨髄炎)、脳膜(髄腹腫、髄膜肉腫、神経膠腫)、脳(星状細胞腫、髄芽細胞腫、神経膠腫、脳室上衣細胞腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形性神経膠芽腫、乏突起膠腫、神経鞘腫、網膜芽腫、先天性腫瘍);婦人系癌:子宮(子宮内膜癌)、頚(頚癌、プレ腫瘍子宮頸管異形成)、卵巣(卵巣癌漿液性嚢胞腺癌、ムチン性嚢胞腺癌、非分類癌、顆粒膜−莢膜細胞腫、セルトーリ−ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫);外陰部(扁平上皮癌、ブドウ状肉腫);外陰部(扁平上皮癌、上皮内癌、悪性腺腫、線維肉腫、黒色腫);膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、卵管(癌);血液系:血液(骨髄性白血病[急性および慢性]、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫悪性リンパ腫、皮膚: 悪性の黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、異形成性母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬、および副腎:神経芽腫。]
[0058] 心臓に課される増加した負荷に対する応答における心臓肥大とは、基本的な適応機構である。それは、神経系、内分泌腺または力学的刺激のいずれか、または組合せの結果として、細胞サイズおよび量(むしろ、細胞数)の定量的増加を反映する特殊な過程である。心臓肥大に関与する別のファクターである高血圧とは、鬱血性心不全の頻出する前兆である。心不全が起こる場合には、通常左心室は肥大かつ拡張された収縮機能の指標、例えば、駆出分画の低下である。明らかに、この心臓肥大の応答は複雑な症候群であり、心臓肥大をもたらす経路の解明は、様々な刺激から生じる心疾患の処置において価値がある。]
[0059] 実施形態において、病理学的心臓肥大および心不全を本発明の化合物により予防する方法が提供される。本方法には、該患者にヒストン脱アセチル化酵素阻害剤を投与することが含まれる。投与には、静脈内、経口、経皮、徐放的、座薬、または舌下投与を含むことがきでる。リスクのある該患者は、1以上の長期間の制御不能な高血圧、未矯正弁疾患、慢性狭心症および/または亜急性心筋梗塞を示し得る。]
[0060] 本発明のある実施態様において、HDAC阻害剤を用いる心臓肥大の処置方法を提供する。本願目的のために、処置には、心臓肥大の1以上の症候、例えば、低下した運動能力、低下した血液駆出量、増加した左室拡張終期圧、増加した肺毛細血管楔入圧、低下した心臓の拍出、心臓のインデックス、増加した肺動脈圧力、増加した左室収縮末期および拡張期径、および増加した左室の壁応力、壁張力および右室に対する同じ壁厚を低下することを含む。さらに、HDAC阻害剤の使用は、心臓肥大およびその発症に関連する症候を防止することができる。]
[0061] 処置方法は、臨床的状況により変化する。しかし、長期間維持することは、殆どの環境において適切であると思われる。断続的に、例えば、疾患進行中のわずかな間にHDAC阻害剤による肥大の処置が望まれることもある。目下、試験により、HDAC阻害剤に対する至適用量は有意な毒性が生じる前の最高用量であることが示される。]
[0062] 別の実施態様において、HDAC阻害剤を他の治療様式と組合せて使用することが考えられる。即ち、上記治療方法に加えて、一方法は、該患者に、より「標準」の医薬的な心臓の治療方法も提供し得る。標準的な治療方法の例には、いわゆる「βブロッカー」である抗圧剤、強心剤、抗血栓症剤、血管拡張剤、ホルモンアンタゴニスト、イオントロープ(iontropes)、利尿薬、エンドセリンアンタゴニスト、カルシウムチャンネルブロッカー、ホスホジエステラーゼ阻害剤、ACE阻害剤、アンギオテンシンタイプ2 アンタゴニストおよびサイトカインブロッカー/阻害剤が含まれるが、これらに限定しない。]
[0063] 本発明のHDAC阻害剤は、特に癌の処置において、別の薬理学的に活性な化合物、または2以上の他の薬理学的に活性な化合物と共に、有効に組合せることもできる。例えば、上記に規定したとおりの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を、同時に、連続的にまたは別々に、化学療法剤、例えば有糸分裂阻害剤、例えば、タキサン、ビンカアルカロイド、パクリタキセル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビンまたはビンフルニン、および他の抗癌剤、例えばシスプラチン、5-フルロウラシルまたは5-フルオロ-2-4(1H,3H)-ピリミジンジオン(5FU)、フルタミドまたはゲムシタビンから選択される1以上の剤を組合せて投与してもよい。]
[0064] かかる組合せは、治療における相乗活性を含めた有意な利点を提供し得る。]
[0065] 式(I)の化合物はまた、他の抗増殖性化合物と組み合わせて有利に使用することができる。こうした抗増殖性化合物には、アロマターゼ阻害剤;抗エストロゲン剤;トポイソメラーゼI阻害剤;トポイソメラーゼII阻害剤;微小管活性化合物;アルキル化化合物;ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤;細胞分化プロセスを誘発する化合物;シクロオキシゲナーゼ阻害剤;MMP阻害剤;mTOR阻害剤;抗新生物性代謝拮抗剤;白金化合物;タンパク質または脂質キナーゼ活性を標的とする/低下させる化合物および更に抗血管形成化合物;タンパク質または脂質ホスファターゼの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;抗アンドロゲン物質;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;ビスホスホネート;生物学的応答調整剤;抗増殖性抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発ガン性アイソフォーム阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液系悪性腫瘍の処置に使用される化合物;Flt−3活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物;17−AAG(17−アリルアミノゲルダナマイシン, NSC330507)のようなHsp90阻害剤;17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミノ−17−脱メトキシ−ゲルダナマイシン,NSC707545)、IPI−504、CNF1010、CNF2024、CNF1010(Conforma Therapeuticsから);テモゾロマイド(テモダール(登録商標));GlaxoSmithKlineからのSB715992またはSB743921のようなキネシンスピンドルプロテイン阻害剤、またはCombinatoRxからのペンタミジン/クロルプロマジン;PI3K阻害剤;RAF阻害剤;EDG結合剤、抗白血病化合物、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、S-アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤、抗増殖性抗体または他の化学療法剤が含まれるが、これらに限定するものではない。さらに、それらは、別個に、またはさらに他の腫瘍処置法、例えば手術、電離放射線、光線力学的治療、インプラントなどを、例えばコルチコステロイド、ホルモンと共に組み合わせて使用されてもよく、またはそれらは放射線増感剤として使用されてもよい。また、抗炎症性および/または抗増殖性処置において、抗炎症性薬との組合せが含まれる。また、抗ヒスタミン薬、気管支拡張薬、NSAIDまたはカモカインレセプターのアンタゴニストとの組合せも可能である。]
[0066] 本明細書で使用されている「アロマターゼ阻害剤」という用語は、エストロゲン産生物を阻害する、すなわち、基質アンドロステンジオンおよびテストステロンをエストロンおよびエストラジオールにそれぞれ変換する化合物に関連する。この用語には、ステロイド、特にアタメスタン、エキセメスタンおよびホルメスタンそして、殊に、非ステロイド、特に、アミノグルテチミド、ログレチミド(roglethimide)、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾールおよびレトロゾールが含まれる(ただしこれらには限定されない)。エキセメスタンは、例えば、商標アロマシン(AROMASIN)のもとで市販されているような形態で投与することができる。ホルメスタンは、例えば、商標レンタロン(LENTARON)のもとで市販されているような形態で投与することができる。ファドロゾールは、商標アフェマ(AFEMA)のもとで市販されているような形態で投与することができる。アナストロゾールは、例えば、商標アリミデックス(ARIMIDEX)のようなもとで市販されているような形態で投与することができる。レトロゾールは、例えば、商標フェマーラ(FEMARA)またはフェマー(FEMAR)のもとで市販されているような形態で投与することができる。アミノグルテチミドは、例えば、商標オリメテン(ORIMETEN)のもとで市販されているような形態で投与することができる。アロマターゼ阻害剤である化学療法剤を包含する本発明の組み合わせは、ホルモン受容体陽性腫瘍、例えば、乳がんの処置に特に有用である。]
[0067] 本明細書で使用されている「抗エストロゲン」という用語は、エストロゲン受容体レベルでエストロゲンの作用に拮抗する化合物に関連する。この用語には、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよび塩酸ラロキシフェンが含まれるがこれらには限定されない。タモキシフェンは、例えば、商標ノルバデクス(NOLVADEX)のもとで市販されているような形態で投与することができる。塩酸ラロキシフェンは、例えば、商標エビスタ(EVISTA)のもとで市販されているような形態で投与することができる。フルベストラントは、米国特許4,659,516に開示されているように製剤化することができ、または例えば、商標ファスロデックス(FASLODEX)のもとで市販されているような形態で投与することができる。抗エストロゲンである化学療法剤を含んでなる本発明の組み合わせは、特にエストロゲン受容体陽性腫瘍、例えば、乳がんの処置に有用である。]
[0068] 本明細書で使用されている「抗アンドロゲン物質」という用語は、アンドロゲンホルモンの生物学的作用を阻害することができる任意の物質に関連し、例えば、米国特許4,636,505に開示されているように製剤化することができるビカルタミド(カソデックス(CASODEX))を含むが、これに限定するものではない。]
[0069] 本明細書で使用されている「ゴナドレリンアゴニスト」という用語は、アバレリクス、ゴセレリンおよび酢酸ゴセレリンを含むが、これに限定するものではない。ゴセレリンは、米国特許4,100,274に開示されており、例えば、商標ゾラデックス(ZOLADEX)のもとで市販されているような形態で投与することができる。アバレリクスは、例えば、米国特許5,843,901に開示されているように製剤化することができる。]
[0070] 本明細書で使用されている「トポイソメラーゼI阻害剤」という用語は、トポテカン、ジマテカン、イリノテカン、カンプトテカン(camptothecian)およびそのアナログ、9−ニトロカンプトテカンおよび高分子カンプトテカン抱合体PNU−166148(WO99/17804中の化合物A1)を含むが、これに限定するものではない。イリノテカンは、例えば、商標カンプトサル(CAMPTOSAR)のもとで市販されているような形態で投与することができる。トポテカンは、例えば、商標ハイカムチン(HYCAMTIN)のもとで市販されているような形態で投与することができる。]
[0071] 本明細書で使用されている「トポイソメラーゼII阻害剤」という用語は、ドキソルビシン(リポソーム製剤、例えば、カエリックス(CAELYX)を含む)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシンおよびネモルビシン、アントラキノン系のミトキサントロンおよびイオソキサントロン(Iosoxantrone)、およびポドフィロトキシン系のエトポシドおよびテニポシドのようなアントラサイクリン系類を含むが、これに限定するものではない。エトポシドは、例えば、商標エトポフォス(ETOPHOPHOS)のもとで市販されているような形態で投与することができる。テニポシドは、例えば、商標VM 26-BRISTOLのもとで市販されているような形態で投与することができる。ドキソルビシンは、例えば、商標アドリブラスチン(ADRIBLASTIN)またはアドリアマイシン(ADRIAMYCIN)のもとで市販されているような形態で投与することができる。エピルビシンは、例えば、商標ファルモルビシン(FARMORUBICIN)のもとで市販されているような形態で投与することができる。イダルビシンは、例えば、商標ザベドス(ZAVEDOS)のもとで市販されているような形態で投与することができる。ミトキサントロンは、例えば、商標ノバントロン(NOVANTRON)のもとで市販されているような形態で投与することができる。]
[0072] 「微小管活性化合物」という用語は、例えば、パクリタキセルおよびドセタキセルのようなタキサン系類、例えば、ビンブラスチン、特に硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチン、特に硫酸ビンクリスチン、およびビノレルビンのようなビンカアルカロイド類、ジスコデルモリド類、コルヒシン(cochicine)および例えば、エポチロンBもしくはDまたはその誘導体のようなエポチロン類およびその誘導体を含む(但しこれらには限定はされない)微小管安定化、微小管不安定化化合物および微小管重合阻害剤に関連する。パクリタキセルは、例えば、市販(例えば、タキソール(TAXOL))されているような形態で投与することができる。ドセタキセルは、例えば、市販(例えば、商標タキソテール(TAXOTERE)のもとで)されているような形態で投与することができる。硫酸ビンブラスチンは、例えば、市販(例えば、商標ビンブラスチンR.P.(VINBLASTIN R.P.)のもとで)されているような形態で投与することができる。硫酸ビンクリスチンは、例えば、市販(例えば、商標ファルミスチン(FARMISTIN)のもとで)されているような形態で投与することができる。ジスコデルモリドは、例えば、米国特許5,010,099に開示されているように得ることができる。WO98/10121、米国特許6,194,181、WO98/25929、WO98/08849、WO99/43653、WO98/22461およびWO00/31247に開示されているエポチロン誘導体もまた含まれる。特に、エポチロンAおよび/またはBが好ましい。]
[0073] 本明細書で使用されている「アルキル化化合物」という用語は、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファランまたはニトロソウレア(BCNUまたはグリアデル(Gliadel))を含むが、これらには限定されない。シクロホスファミドは、例えば、市販(例えば、商標シクロスチン(CYCLOSTIN)のもとで)されているような形態で投与することができる。イホスファミドは、例えば、市販(例えば、商標ホロキサン(HOLOXAN)のもとで)されているような形態で投与することができる。]
[0074] 本明細書で使用されている「抗腫瘍性代謝拮抗物質」という用語は、5−フルオロウラシルまたは5−FU、カペシタビン、ゲムシタビン、5−アザシチジンおよびデシタビン、メトトレキセートおよびエダトレキセートのようなDNA脱メチル化化合物、およびペメトレキセドのような葉酸拮抗物質を含むが、これらには限定されない。カペシタビンは、例えば、市販(例えば、商標ゼローダ(XELODA)のもとで)されているような形態で投与することができる。ゲムシタビンは、例えば、市販(例えば、商標ジェムザール(GEMZAR)のもとで)されているような形態で投与することができる。本明細書で使用されている「白金化合物」という用語は、カルボプラチン、シスプラチン、シスプラチニウムおよびオキサリプラチンを含むが、これらには限定されない。カルボプラチンは、例えば、市販(例えば、商標カルボプラット(CARBOPLAT)のもとで)されているような形態で投与することができる。オキサリプラチンは、例えば、市販(例えば、商標エロキサチン(ELOXATIN)のもとで)されているような形態で投与することができる。]
[0075] 本明細書で使用されている「タンパク質または脂質キナーゼ活性;またはタンパク質または脂質ホスファターゼ活性;を標的とする/低下させる化合物」;または「別の抗血管形成化合物」という用語は、タンパク質チロシンキナーゼおよび/またはセリンおよび/またはトレオニンキナーゼ阻害剤または脂質キナーゼ阻害剤を含み(但し、これらに限定するものではない)、例えば以下のものである。
a)血小板由来成長因子受容体(PDGFR)の活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物で、例えば、PDGFRの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であり、特にPDGF受容体を阻害する化合物であり、例えば、N−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、例えば、イマチニブ、SU101、SU6668およびGFB−111である;
b)線維芽細胞成長因子受容体(FGFR)の活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物;
c)インシュリン様成長因子受容体I(IGF−IR)の活性を標的とし、低下させるか、または阻害する化合物であり、例えば、IGF−IRの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であり、特にIGF−I受容体キナーゼ活性を阻害する化合物であり、例えば、WO02/092599に開示されているそうした化合物、またはIGF−I受容体またはその成長因子の細胞外領域を標的とする抗体;
d)Trk受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物、またはエフリンB4阻害剤;
e)Axl受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物;
f)Ret受容体チロシンキナーゼの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物;
g)Kit/SCFR受容体チロシンキナーゼの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であり、即ちC−kit受容体チロシンキナーゼ−(PDGFRファミリーの一部)、例えばc−kit受容体キナーゼファミリーの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であり、特にこのc−Kit受容体を阻害する化合物で、例えば、イマチニブ;
h)c−Ablファミリーメンバー、その遺伝子融合産物(例えば、BCR−Ablキナーゼ)および変異体の活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であって、例えば、c−Ablファミリーメンバーおよびその遺伝子融合産物の活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であり、例えば、N−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、例えば、イマチニブまたはニロチニブ(AMN107);PD180970;AG957;NSC680410;パークデイビスからのPD173955;またはダサチニブ(BMS−354825);
i)タンパク質キナーゼC(PKC)およびセリン/トレオニンキナーゼのRafファミリーのメンバー、MEK、SRC、JAK、FAK、PDK1、PKB/Aktのメンバー、およびRas/MAPKファミリーメンバー、および/またはサイクリン依存性キナーゼファミリー(CDK)のメンバーの活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であり、特に米国特許5,093,330に開示されているそうしたスタウロスポリン誘導体であり、例えば、ミドスタウリン;更なる化合物の例としては、例えば、UCN−01、サフィンゴール、BAY43−9006、ブリオスタチン1、ペリホシン;イルモホシン;RO318220およびRO320432;GO6976;Isis3521;LY333531/LY379196;WO00/09495に開示されているようなイソチノリン化合物類;FTIs;BEZ234(P13K阻害剤)またはAT7519(CDK阻害剤)が含まれる;
j)タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物であって、例えば、メシル酸イマチニブ(グリベック(GLEEVEC))またはチルホスチンを含むタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とし、低下させるかまたは阻害する化合物。チルホスチンは、低分子量(mw<1500)化合物、またはその製薬的に許容される塩、特にベンジリデンマロニトリル系、またはS−アリールベンゼンマロニトリルまたは二基質キノリン系化合物より選択される化合物が好ましく、とりわけ、チルホスチンA23/RG−50810;AG99;チルホスチンAG213;チルホスチンAG1748;チルホスチンAG490;チルオスチンB44;チルホスチンB44(+)エナンチオマー;チルホスチンAG555、AG494;チルホスチンAG556、AG957およびアダホスチン(4−{[(2,5−ジヒドロキシフェニル)メチル]アミノ}−安息香酸アダマンチルエステル;NSC680410、アダホスチン)から成る群より選択される任意の化合物が好ましい;]
[0076] k)上皮細胞増殖因子ファミリー受容体チロシンキナーゼ(ホモ−またはヘテロダイマーとしてのEGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4)およびその変異体の活性を標的とし、低下させるか、阻害する化合物であり、特にEGF受容体チロシンキナーゼファミリーメンバーを阻害する化合物、タンパク質または抗体、例えば、EGF受容体、ErbB2、ErbB3およびErbB4またはEGFまたはEGF関連リガンドに結合する化合物、タンパク質または抗体であり、そして特に、一般的かつ具体的にWO97/02266に開示されているそうした化合物、タンパク質またはモノクローナル抗体、例えば、実施例39の化合物、またはEP 0564409、WO99/03854、EP 0520722、EP 0566226、EP 0787722、EP 0837063、米国特許5,747,498、WO98/10767、WO97/30034、WO97/49688、WO97/38983、そして特にWO96/30347(例えば、CP358774と呼ばれている化合物)、WO96/33980(例えば、ZD1839の化合物)およびWO95/03283(例えば、ZM105180の化合物);例えば、トラスツズマブ(ハーセプチン(商標))、セツキシマブ(エルビタックス(商標))、イレッサ、ターセバ、OSI−774、CI−1033、EKB−569、GW−2016、E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3、またはE7.6.3、およびWO03/013541に開示されている7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン誘導体のような上皮細胞増殖因子受容体ファミリーの活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物;および
l)c−Met受容体活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物であって、例えば、c−Met活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物であって、c−Metの細胞外領域を標的とする、あるいはHGFに結合する化合物または抗体のキナーゼ活性を阻害する化合物。]
[0077] 更に、抗血管形成化合物には、その活性に関して別のメカニズムを有する化合物、例えば、タンパク質または脂質キナーゼ阻害に関連のない化合物、例えば、サリドマイド(サロミド(THALOMID))およびTNP−470が含まれる。]
[0078] タンパク質または脂質ホスファターゼ活性を標的とする、低下させまたは阻害する化合物は、例えば、ホスファターゼ1、ホスファターゼ2A、またはCDC25の阻害剤であり、例えば、オカダ酸またはその誘導体である。]
[0079] 細胞分化プロセスを誘発する化合物は、例えば、レチノイン酸、トコフェロールまたはトコトリエノールである。]
[0080] 本明細書で使用されている「シクロオキシゲナーゼ阻害剤」という用語は、例えば、Cox−2阻害剤、セレコキシブ(セレブレックス(CELEBREX))、ロフェコキシブ(バイオックス(VIOXX))、エトリコキシブ、バルデコキシブまたは5−アルキル−2−アリールアミノフェニル酢酸、例えば、5−メチル−2−(2’−クロロ−6’−フルオロアニリノ)フェニル酢酸、ルミラコキシブのような5−アルキル置換2−アリールアミノフェニル酢酸および誘導体を含むが、これらには限定されない。]
[0081] 本明細書で使用されている「ビスホスホネート剤」という用語は、エトリドン酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸およびゾレドロン酸が含まれるが、これらに限定はされない。「エトリドン酸」は、例えば、市販(例えば、商標ダイドロネル(DIDRONEL)のもとで)されているような形態で投与することができる。「クロドロン酸」は、例えば、市販(例えば、商標ボネホス(BONEFOS)のもとで)されているような形態で投与することができる。「チルドロン酸」は、例えば、市販(例えば、商標スケリド(SKELID)のもとで)されているような形態で投与することができる。「パミドロン酸」は、例えば、市販(例えば、商標アレディア(AREDIA)(商標)のもとで)されているような形態で投与することができる。「アレンドロン酸」は、例えば、市販(例えば、商標フォサマックス(FOSAMAX)のもとで)されているような形態で投与することができる。「イバンドロン酸」は、例えば、市販(例えば、商標ボンドラナット(BONDRANAT))されているような形態で投与することができる。「リセドロン酸」は、例えば、市販(例えば、商標アクトネル(ACTONEL)のもとで)されているような形態で投与することができる。「ゾレドロン酸」は、例えば、市販(例えば、商標ゾメタ(ZOMETA)のもとで)されているような形態で投与することができる。]
[0082] 「mTOR阻害剤」という用語は、ラパマイシン(mTOR)の哺乳類の標的を阻害し、シロリムス(ラパミュン(Rapamune)(商標)、エベロリムス(サーティカン(Certican)(商標)、CCI−779およびABT578のような抗増殖性活性を有する化合物に関する。]
[0083] 本明細書で使用されている「ヘパラナーゼ阻害剤」という用語は、ヘパリン硫酸分解を標的とし、低下させまたは阻害する化合物を意味する。この用語は、PI−88を含むが、これに限定されない。]
[0084] 本明細書で使用されている「生物学的応答調整剤」という用語は、リンホカインまたはインターフェロン(例えば、インターフェロン)を意味する。]
[0085] 本明細書で使用されている「Ras腫瘍形成アイソフォーム、例えば、H−Ras、K−RasまたはN−Rasの阻害剤」という用語は、Rasの腫瘍形成活性を標的とし、低下させ、阻害する化合物、例えば、「ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤」例えば、L−744832、DK8G557またはR115777(Zarnestra)を意味する。]
[0086] 本明細書で使用されている「テロメラーゼ阻害剤」という用語は、テロメラーゼ活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物を意味する。テロメラーゼ活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物は、特にテロメラーゼ受容体を阻害する化合物、例えば、テロメスタチンである。]
[0087] 本明細書で使用されている「メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤」という用語は、メチオニンアミノペプチダーゼ活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物を意味する。メチオニンアミノペプチダーゼ活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物は、例えば、ベンガミドまたはその誘導体である。]
[0088] 本明細書で使用されている「プロテアゾーム阻害剤」という用語は、プロテアゾーム活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物を意味する。プロテアゾーム活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物には、例えば、ボルテゾミド(ベルケイド(Velcade)(商標)およびMLN341が含まれる。]
[0089] 本明細書で使用されている「マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤」または(「MMP」阻害剤)という用語には、コラーゲンペプチド擬似物および非ペプチド擬似物阻害剤、テトラサイクリン誘導体、例えば、ヒドロキサマートペプチド擬似物阻害剤バチマスタットおよびその経口的に生物学的利用可能アナログマリマスタット(BB−2516)、プリノマスタット(AG3340)、メタスタット(NSC683551)、BMS−279251、BAY12−9566、TAA211、MMI270BまたはAAJ996が含まれるが、これらには限定されない。]
[0090] 本明細書で使用されている「血液悪性腫瘍の処置に使用される化合物」という用語には、FMS様チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt−3R)活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物;インターフェロン、1−b−D−アラビノフランシルシトシン(ara−c)およびビスルファン;およびALK阻害剤、例えば、未分化リンパ腫キナーゼを標的とし、低下させまたは阻害する化合物が含まれるが、これらには限定されない。]
[0091] FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt−3R)活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物は、特に、Flt−3R受容体キナーゼファミリーメンバーを阻害する化合物、タンパク質または抗体、例えば、PKC412、PKC412、ミドスタウリン、スタウロスポリン誘導体、SU11248およびMLN518である。]
[0092] 本明細書で使用されている「HSP90阻害剤」という用語は、HSP90の内因性ATPase活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物;ユビキチンプロテオソーム経路を介してHSP90クライアントタンパク質を分解し、標的とし、低下させまたは阻害する化合物を含むが、これには限定されない。HSP90の内因性ATPase活性を標的とし、低下させまたは阻害する化合物は、特にHSP90のATPase活性を阻害する化合物、タンパク質、または抗体であり、例えば、17−アリルアミノ,17−デメトキシゲルダナマイシン(17AAG)、ゲルダナマイシン誘導体;他のゲルダナマイシン関連化合物;ラディシコールおよびHDAC阻害剤である。HDAC阻害剤の例は、AUY922である。]
[0093] 本明細書で使用されている「抗増殖性抗体」という用語には、トラスツズマブ(ハーセプチン(商標))、トラスツズマブ−DM1、エルビタックス、ベバシズマブ(アバスチン(商標))、リツキシマブ(リツキサン(登録商標))、PRO64553(抗CD40)および2C4抗体が含まれるが、これらには限定されない。抗体とは、例えば、インタクト(intact)モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも2つの完全抗体から形成される多重特異性抗体(multispecific antibodies)、およびそれらが所望の生物学的活性を示す限りその抗体フラグメントを意味する。]
[0094] 急性骨髄性白血病(AML)の処置のためには、式(I)の化合物は、標準的な白血病治療と組み合わせて、特にAMLの処置に使用されている治療と組み合わせて使用することができる。特に、式(I)の化合物は、例えば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および/またはAMLの処置に有効な、ダウノルビシン、アドリアマイシン、Ara−C、VP−16、テニポシド、ミトキサントロン(Mitoxantrone)、イダルビシン、カルボプラチニウム(Carboplatinum)およびPKC412のような他の薬物と組み合わせて投与することができる。]
[0095] 「抗白血病性化合物」という用語には、例えば、Ara−C、ピリミジンアナログ(これはデオキシシチジンの2'−アルファ−ヒドロキシリボース(アラビノシド)誘導体である)が含まれる。また、ヒポキサンチンのプリンアナログ、6−メルカプトプリン(6−MP)およびフルダラビンホスフェートも含まれる。]
[0096] 本明細書で使用されている「ソマトスタチン受容体アンタゴニスト」は、オクトレオチド、およびSOM230(pasireotide)のようなソマトスタチン受容体を標的とし、処置しまたは阻害する化合物をいう。]
[0097] 腫瘍細胞を損傷させる方法は、電離放射線曝露(ionizing radiation)のような方法を意味する。上記および後に言及する「電離放射線」という用語は、電磁波(X線およびガンマ線のような)または粒子(アルファおよびベータ粒子のような)として起こる電離放射線を意味する。電離放射線は、放射線療法で提供され、そしてこの分野で知られているが、これには限定されない。Hellman, Principles of Radiation Therapy, Cancer, in Principles and Practice of Oncology, Devita et al., Eds., 4th Edition, Vol. 1, pp. 248-275 (1993)を参照されたい。]
[0098] 本明細書で使用されている「EDG結合剤(EDG 結合剤)」という用語は、FTY720のようなリンパ球再循環を調節する免疫抑制剤類をいう。]
[0099] 「リボヌクレオチドリダクターゼ阻害剤」という用語は、フルダラビンおよび/またはシトシンアラビノシド(ara−C)、6−チオグアニン、5−フルオロウラシル、クラドリビン、6−メルカプトプリン(特に、ALLに対するara−Cと組み合わせて)および/またはペントスタチンを含むが、これらには限定されないピリミジンまたはプリンヌクレオシドアナログを意味する。リボヌクレオチドリダクターゼ阻害剤は、特にヒドロキシウレアまたは2−ヒドロキシ−1H−イソインドール−1,3−ジオン誘導体であって、例えば、Nandy et al. Acta Oncologica, Vol. 33, No. 8、pp. 953-961 (1994)に言及されているPL−1、PL−2、PL−3、PL−4、PL−5、PL−6、PL−7またはPL−8である。]
[0100] 本明細書で使用されている「S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤」という用語には、米国特許5,461,076に開示されている化合物が含まれるが、これらに限定されない。]
[0101] また、特に、WO98/35958に開示されているVEGFの化合物類、タンパク質類またはモノクローナル抗体類であって、例えば、1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)フタラジンまたはその製薬的に許容される塩、例えば、琥珀酸塩、またはWO00/09495、WO00/27820、WO00/59509、WO98/11223、WO00/27819およびEP 0769947に開示されている;Prewett et al, Cancer Res, Vol. 59,pp. 5209-5218 (1999);Yuan et al., Proc Natl Acad Sci U S A, Vol. 93, pp. 14765-14770 (1996); Zhu et al., Cancer Res, Vol. 58, pp. 3209-3214 (1998);およびMordenti et al., Toxicol Pathol, Vol. 27, No. 1, pp. 14-21 (1999)に述べられているもの;WO00/37502およびWO94/10202に開示されている;O'Reilly et al., Cell, Vol. 79, pp. 315-328 (1994)に述べられているアンジオスタチン(ANGIOSTATIN);O'Reilly et al., Cell, Vol. 88, pp. 277-285 (1997)に述べられているエンドスタチン(ENDOSTATIN);アントラニル酸アミド;ZD4190;ZD6474;SU5416;SU6668;ベバシズマブ;または抗VEGF抗体または抗VEGF受容体抗体、例えば、rhuMAbおよびRHUFab、VEGFアプタマー、例えば、マクゴン;FLT−4阻害剤、FLT−3阻害剤、VEGFR−2IgG1抗体、アンジオザイム(Angiozyme)(RPI 4610)およびベバシズマブ(アバスチン(Avastin))も含まれる。]
[0102] 本明細書で使用されている光線力学療法は、がんを処置または防止するための光感受性化合物と呼ばれているある薬物を使用する療法を意味する。光線力学療法の実例には、例えば、ビスダイン(VISUDYNE)およびポルフィマーナトリウムのような化合物を用いる処置が含まれる。]
[0103] 本明細書で使用されている血管新生抑制ステロイド(angiostatic steroids)は、例えば、アネコルタブ、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、11−エピヒドロコルチゾール(11-α-epihydrocotisol)、コルテキソロン、17−ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デスオキシコルチコステロン、テストステロン、エストロンおよびデキサメタゾンのような血管新生をブロックし、または阻害する化合物をいう。]
[0104] コルチコステロイドを含有するインプラントは、例えば、フルオシノロン、デキサメタゾンのような化合物をいう。]
[0105] 他の化学療法化合物には、植物アルカロイド、ホルモン性化合物およびアンタゴニスト;生物学的応答調整剤、好ましくは、リンホカインまたはインターフェロン;アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体;shRNAまたはsiRNA;または種々の化合物または別のまたは知られていない作用メカニズムを有している化合物が含まれるが、これらには限定されない。]
[0106] コード番号、一般または商標名によって特定化されている活性化合物の構造は、標準的な大要の現行版である「The Merck Index」からまたはデータベース類、例えば、Patents International(例えば、IMS World Publications)から得ることができる。]
[0107] 実施形態において、HDAC阻害剤を使用できる心血管の適応症には、拡張期機能不全、心筋梗塞(収縮機能不全)、急性および慢性心不全症状の両方における全体的な心臓再構成の阻害、アドリアマイシン誘発心毒性、虚血事象から心臓保護を誘導すること、および出血性ショックおよび蘇生法の使用が、挙げられる。]
[0108] 本教示の化合物は、経口または非経口的に、それ自体または従来の医薬担体と組合せて投与することができる。適用可能な固体担体は、香料添加剤、潤滑剤、可溶化剤、懸濁剤、充填剤、流動促進剤、圧縮助剤、結合剤、錠剤-崩壊剤、または封入材として機能することもできる1以上の物質を含む。この化合物は、従来の手法、例えば、既知のHDAC阻害剤として使用されたものと類似した様式にて製剤され得る。本明細書に開示した活性化合物を含む経口製剤は、例えば、錠剤、カプセル、舌下形態、トローチ、ロゼンジおよび経口液体、懸濁液、および溶液を含む、従来使用されるいずれかの経口形態を含むことができる。粉末において、該担体は、微細に分割された固体であってもよく、これは微細に分割された活性化合物との混和物である。錠剤において、活性化合物は、好適な比率にて必要な圧縮特性を示す担体と混合され得て、所望の形状およびサイズに圧縮され得る。該粉末および錠剤は、99%までの活性化合物を含有することができる。]
[0109] カプセルは、所望により、不活性充填剤および/または希釈剤、例えば、医薬上許容し得るデンプン(例えば、コーン、ジャガイモまたはタピオカデンプン)、糖、人工甘味料、粉末化セルロース(例えば、結晶性および微結晶セルロース)、小麦粉、ゼラチン、ガムなどと共に活性化合物の混合物を含有することができる。]
[0110] 有用な錠剤は、従来の圧縮、湿式造粒法または乾燥造粒化方法によって製造でき、医薬上許容し得る希釈剤、結合剤、潤滑剤、崩壊剤、表面改変剤(界面活性剤を含む)、懸濁剤、または安定化剤を用いることができ、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ナトリウムラウリルスルフェート、タルク、糖、ラクトース、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、アカシアガム、キサンタンガム、クエン酸ナトリウム、錯体シリケート、炭酸カルシウム、グリシン、スクロース、ソルビトール、カルシウム(II)リン酸塩、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、低融点ワックス、およびイオン交換樹脂が含まれる。好ましい表面改変剤には、非イオンおよびアニオン表面改変剤が含まれる。表面改変剤の代表的な例示には、ポロキシマー188、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、セトステアール(cetostearl)アルコール、セトマクロゴール乳化ワックス、ソルビタンエステル、コロイド様シリコンジオキシド、ホスフェート、ドデシル硫酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、およびトリエタノールアミンが挙げられる。本明細書の経口製剤は、標準的な遅延型または徐放製剤を用いて、活性化合物の吸収を変化させることができる。該経口製剤は、必要に応じて好適な可溶化剤または乳化剤を含有して、水または果汁中にて活性化合物を投与することから構成することもできる。]
[0111] 液体担体は、懸濁剤、エマルジョン、シロップ、およびエリキシルを調製する場合に使用することができる。本明細書に記載した活性化合物は、医薬上許容し得る液体、例えば、水、有機溶媒、その混合物、または医薬上許容し得る油または脂肪に溶解または懸濁され得る。該液体担体は、他の好適な医薬添加剤、例えば、可溶化剤、乳化剤、緩衝液、保存剤、甘味剤、風味剤、懸濁剤、増粘剤、着色剤、粘度調整剤、安定剤、および浸透圧調整剤などを含有することができる。経口および非経口投与のための液体担体の例は、水(特に上記添加剤、例えば、セルロース誘導体、とりわけナトリウムカルボキシメチルセルロース溶液を含有する)、アルコール(一価アルコールおよび多価アルコール、例えばグリコールを含む)およびその誘導体、ならびに油(例えば、分画したココナッツ油および落花生油)を含む。非経口投与のために、該担体は、油性エステル、例えば、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルであり得る。滅菌液体担体は、非経口投与のための滅菌液体形態の組成物で使用される。加圧組成物のための該液体担体は、ハロゲン化炭化水素または他の医薬上許容し得るプロペラントであり得る。]
[0112] 滅菌溶液または懸濁液である液体医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内、または皮下注射に利用されうる。また、滅菌溶液は静脈内投与されることもできる。経口投与のための組成物は、液体または固体形態であり得る。]
[0113] 該医薬組成物は、単位用量形態、例えば、錠剤、カプセル剤、粉末、溶液、懸濁液、エマルジョン、顆粒、または座剤であってもよい。かかる形態において、該医薬組成物は、好適な量の活性化合物を含有する単位用量に細分割されてもよい。単位投薬形態は、組成物を小包化されていてもよい、例えば小包装化された粉末、バイアル、アンプル、事前充填済シリンジ、または液体を含有する小袋。あるいは、単位投薬形態は、カプセルまたは錠剤それ自体であり得るか、または小包化形態にある好適な数の任意のかかる組成物であってもよい。かかる単位投薬形態は、約1mg/kgの活性化合物から、約500mg/kgの活性化合物を含有していてもよく、および単回用量にて投与され得るか、または2以上の投薬量にて投与され得る。かかる用量は、該活性化合物を患者の血流へと向かう際に有用なあらゆる様式、例えば経口的的に、インプラントを介して、非経口的に(静脈内、腹腔内および皮下注射を含む)、直腸的に、経膣、および経皮的にて、投与することができる。かかる投与は、本教示の化合物、その医薬上許容し得る塩、水和物、およびエステルを、ローション、クリーム、泡沫、パッチ、懸濁液、溶液、および座薬(直腸および膣)に用いて行い得る。]
[0114] 特定の病理学的症状または障害の処置または阻害のために投与した場合、有効な用量は、利用される特定の化合物、投与様式および/または処理される症状の重症度ならびに処理される個体に関連する様々な身体的因子によって変更することができると理解される。治療的用途において、本教示の化合物は、該疾患の症候およびその副作用を治癒させるかまたは少なくとも部分的に緩和するための十分な量で、既に疾患に罹患している患者に提供することができる。予防的用途において、本教示の化合物は、該疾患の症候およびその副作用を予防するかまたは少なくとも部分的に遅らせるために十分な量で、疾患に罹患する可能性のある患者に提供され得る。特定の個体の処置において使用されるべき投薬量は、一般的に、主治医により客観的に決定されるべきである。関与する可変部には、特定症状およびその状態、ならびに患者の大きさ、年齢および反応性が含まれる。]
[0115] ある場合において、例えば、肺は標的とする臓器である場合、化合物を、直接患者の気道に投与するか、または、装置、例えば、定量吸入器、呼吸操作吸入器、多回投与用乾燥粉末吸入器、ポンプ、スクイーズ作動型・ネブライザー・スプレー・ディスペンサー(squeeze-actuated nebulized spray dispensers)、エーロゾル・ディスペンサー、およびエーロゾル・ネブライザーなどを用いて投与するのが望ましい。経鼻または気管支吸入による投与のために、本教示の化合物は、液体組成物、固体組成物、またはエーロゾル組成物に製剤され得る。該液体組成物は、例示として、1以上の医薬上許容し得る溶媒に溶解される、部分的に溶解されるおよび懸濁された1以上の本教示の化合物が、例えば、ポンプまたはスクイーズ作動型・ネブライザー・スプレー・ディスペンサーにより投与されることが挙げられ得る。該溶媒は、例えば、浸透圧性生理食塩水または静菌水であり得る。該固体組成物であり得るものは、例示として、気管支内に使用できるラクトースまたは他の不活性粉末と一部混合された1以上の本教示の化合物を含む粉末調整物であり得て、ならびに固体組成物を固めたカプセルを破壊または破裂させて、および吸入用の固体組成物を送達する、例えばエーロゾル・ディスペンサーまたは装置により投与され得る。該エーロゾル組成物は、例示として、本教示の1以上の化合物、プロペラント、界面活性剤および共溶媒を含んでおり、例えば、定量装置により投与され得る。プロペラントは、身体的におよび環境的に許容し得るクロロフルオロカーボン(CFC)、ヒドロフルオロアルカン(HFA)、または他のプロペラントであり得る。]
[0116] 本明細書に記載の化合物は、非経口または腹腔内投与される。これら活性化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステルを含む溶液または懸濁液を、好適な界面活性剤、例えばヒドロキシル-ポリセルロースと共に混合された水により調製することができる。分散剤は、またグリセリン、液体ポリエチレングリコール、および油中のその混合物において製造され得る。貯蔵および用途に関する通常条件下では、これらの製剤は、微生物の増殖を阻害するために保存剤を一般的に含む。]
[0117] 注射に好適な医薬形態は、注射可能な滅菌水溶液または分散剤の即時調製物のための滅菌水溶液または分散剤および滅菌粉末を含み得る。好ましい実施形態において、該形態は滅菌性であり、およびその粘度はシリンジを通って流れでることができる。該形態は、製造条件および貯蔵状態のもとで安定であるのが好ましく、微生物、例えばバクテリアおよび真菌などの汚染に対して防御されうる。該担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセリン、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、その好適な混合物、および植物性油を含有する溶媒または分散媒体であり得る。]
[0118] 本教示の化合物は、経皮的に投与され得る、即ち、身体表面と、上皮および粘膜組織を含めた身体経路の内部膜(lining)を横切って投与されうる。かかる投与は、ローション、クリーム、泡沫、パッチ、懸濁液、溶液、および座薬(直腸および膣)中に、本教示の化合物(これには、本教示の化合物の医薬上許容される塩、水和物、またはエステルが含まれるが)を用いて行い得る。表皮を通過して活性化合物を送達する局所製剤は、病理学的症状または障害の局所処置に有用であり得る。]
[0119] 活性化合物および活性化合物に対して不活性であり得る経皮担体を含有する経皮パッチの使用により達成され得る経皮投与は、該皮膚に対して非毒性であり、皮膚から血流への全身吸収のために該活性化合物の送達を可能とし得る。該担体は、あらゆる様々な形態、例えば、クリーム、軟膏、ペースト、ゲル、および密閉装置(occlusive devices)の形態をとることができる。該クリームおよび軟膏は、油中水型または水中油型のいずれかの粘性液体または半固体エマルジョンであってよい。活性化合物を含有する石油性または親水性石油性中で分散された吸収性粉末を含むペーストもまた好適であり得る。多様な密閉装置を、該活性化合物を血流中へ放出するために使用することができるが、例えば、担体と共にまたは担体を含まず活性化合物を含有する貯蔵器官を覆う半透過性膜、または該活性化合物を含有するマトリクスなどである。文献にて知られた他の密閉装置もまた含まれる。]
[0120] 本明細書に記載の化合物は、従来の座薬形態において直腸的または経膣的に投与され得る。座薬製剤を、従来的材料、例えば、ココアバター、座薬の融点を変更させるワックスの添加または非添加、およびグリセリンなどから製造できる。水可溶性座薬基材、例えば、様々な分子量のポリエチレングリコールもまた使用できる。]
[0121] 脂質製剤またはナノカプセルもまた、本教示の化合物を宿主細胞にインビトロまたはインビボにて導入するために使用できる。脂質製剤およびナノカプセルを当業者には既知の方法により製造できる。]
[0122] 本教示の化合物の効果を増加させるために、本明細書に開示した化合物を標的疾患の処置において有効な他の剤と組み合わせることが望まれる。増殖性疾患について、その処置、および特に癌および腫瘍の処置において効果的な他の活性化合物(即ち、他の活性成分または剤)を、本教示の活性化合物と共に投与される。この他の剤は、本明細書に開示した化合物と同時または異なる時間にて投与されることができる。]
[0123] 本教示の化合物を、市販購入し得る開始物質、文献既知の化合物から下記図式に概要した方法に従って製造され得るか、または標準的な合成方法および当業者には既知の方法を用いる中間体から容易に製造され得る。有機分子の製造および官能基の変換および操作のための標準的合成方法および方法を、関連のある科学技術文献または当分野において標準的なテキストから得る。典型的または好ましい過程の条件(即ち、反応温度、時間、反応体のモル比、溶媒、圧力など)が与えられた場合、その他の過程の条件もまた特記しなければ使用され得ると理解される。最適な反応条件は、特定の反応体または使用した溶媒により変更してもよいが、かかる条件は、常套の最適化方法により当業者により決定され得る。有機合成の分野における当業者であれば、提示された合成ステップの性質および順序が、本明細書に記載の化合物の製剤を最適化するという目的のために変更することができることは判るであろう。]
[0124] 本明細書に記載した過程は、当分野では既知の任意の好適な方法に従って追跡できる。例えば、生成物の形成を、分光学的手段、例えば、核磁気共鳴分光法(例えば、1Hまたは13C)、赤外分光法、分光分析(例えば、UV可視)、または質量スペクトル分析法、またはクロマトグラフィー、例えば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、ガスクロマトグラフィー(GC)、または薄層クロマトグラフィーにより追跡することができる。]
[0125] 化合物の製造は、様々な化学基の保護および脱保護を包含する。保護および脱保護および適切な保護基の選択についての必要性は、当業者により容易に決定され得る。保護基の化学は、例えば、Greeneらの「Protective Group in Organic Synthesis、4th Ed., Wiley & Sons、2006」において見出され、この全ての開示内容はあらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。]
[0126] 本明細書に記載した反応を、有機合成の分野における技術者により容易に選択できる好適な溶媒中で行うことができる。好適な溶媒は、通常、該反応を行う温度で(即ち、溶媒の凍結温度から該溶媒の沸点までの範囲であり得る)、該反応体、中間体、および/または生成物と実質的に反応しないものである。所定の反応を、1の溶媒または1以上の溶媒の混合物中で行い得る。特定の反応工程によっては、特定の反応のための好適な溶媒を選択することができる。]
[0127] 実施例1:(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステル塩酸塩の製造
工程a:(S)-2-(4-ブロモ-フェニル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの製造]
[0128] ジクロロメタン(400 mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(40 mL)中の(S)-2-(4-ブロモ-フェニル)-ピロリジン(66.5 g, 168 mmol、酒石酸塩として)およびN−メチルモルホリン(46.2 mL, 420 mmol)攪拌した懸濁に、ジクロロメタン(100 mL)中のジ-tert-ブチルジカーボネート(40.5 g, 185 mmol)を添加した。該反応を、室温にて4時間(h)攪拌した。酢酸エチル(1.5 L)を添加して、得られる溶液を、水(200 mL)、塩化ナトリウム飽和水溶液(50 mL)で2回洗浄し、水層が酸性になるまで10%クエン酸により4回、飽和重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム飽和水溶液により2回洗浄した。有機溶液を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、オフホワイトの固体として標題の化合物を得た[収率49.6g(91%)]。]
[0129] 工程b:(S)-2-[4-((E)-2-メトキシカルボニル-ビニル)-フェニル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの製造]
[0130] 密封した加圧容器内で、脱気した1,4-ジオキサン(500 mL)中の(S)-2-(4-ブロモ-フェニル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(44.0 g, 128 mmol)溶液に、順にN−メチルジシクロヘキシルアミン(32.9 mL, 154 mmol)、(t−Bu)3HBF4(1.19 g, 4.10 mmol)、アクリル酸メチル(34.8 mL, 385 mmol)およびPd2(dba)3(1.19 g, 1.29 mmol)を添加した。反応混合物を、密封加圧容器内で4.5時間150℃に加熱し、次いで氷浴にて冷却し、冷蔵庫内に16h静置した。該反応混合物を、Celiteパッドを通して濾過し、濾過ケーキを、酢酸エチル(250 mL)で洗浄し、併せた有機物を、黄色油へと真空で濃縮した。該油を、ヘプタン中の20%酢酸エチル中に取り出し、超音波処理し、濾過して、該濾液を再度真空で濃縮した。残渣を、酢酸エチルに溶解し、有機溶液を、10%クエン酸、重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液にて順に洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。該残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより(酢酸エチル/ヘプタン)るか、またはヘプタン中20% 酢酸エチルから再結晶化した。全回収物は42.1g(99%収率)であった。]
[0131] 工程c:(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステル塩酸塩の製造]
[0132] (S)-2-[4-((E)-2-メトキシカルボニル-ビニル)-フェニル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(40.2 g, 115 mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4N塩酸(120 mL)を添加し、該反応混合物を16h攪拌した。ジエチルエーテル(500 mL)を、該懸濁液に添加し、得られる固体を濾過して、ジエチルエーテルを用いて2回洗浄し、白色固体として標題の化合物を得る[収率29.0 g(94%)]。]
[0133] 実施例2:エステルをヒドロキサム酸に変換するための一般方法
メタノール(5 mL)中の(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(4 mmol)攪拌溶液に、0℃でナトリウムメトキシド(5 等量、25%溶液の20 mmol、メタノール中)および10等量のヒドロキシルアミン(50% 溶液、水中)を添加した。該反応を、LCMSにより完了するまで追跡し、沈殿物が形成するとすぐに1N塩酸を用いてpH7-8とした。該固体を濾過し、水で洗浄して、真空で乾燥させ、所望のヒドロキサム酸を得る。]
[0134] 実施例3:還元的アミン化による(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステルのアルキル化のための一般方法
テトラヒドロフラン中の(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(892 mg, 3.33 mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.93 mL, 6.66 mmol)、対応するアルデヒド(4.99 mmol)、および水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.64 g, 7.35 mmol)を添加した。得られる混合物を、約3-24時間攪拌した。該反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、順に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、濾過し、真空で濃縮して粗生成物を提供し、これをクロマトグラフィーにより精製すると、アルキル化(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステルが得られる。]
[0135] 実施例4:臭化アルキルまたはアルキルメシレートによる(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステルのアルキル化のための一般方法]
[0136] アセトニトリル(20 mL)中の(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステル塩酸塩(0.3 g, 1.1 mmol)および炭酸カリウム(0.4 g, 2.9 mmol)懸濁液に、4-メチルフェネチルブロミド(0.2 mL, 1.3 mmol)を添加した。混合物を、還流温度で16h加熱し、室温に冷却し、濾過して、真空で濃縮した。該残渣を、酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、水性飽和塩化ナトリウム、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗生成物を生成させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(酢酸エチル/ヘプタン)、標題の化合物を淡黄色油として得る(0.32 g, 82%収率)。]
[0137] 実施例5:エポキシドによる(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステルのアルキル化のための一般方法]
[0138] イソプロパノール(5 mL)中の(E)-3-((S)-4-ピロリジン-2-イル-フェニル)-アクリル酸メチルエステル塩酸塩(0.2 g, 0.75 mmol)およびトリエチルアミン(0.15 mL, 1.1 mmol)溶液に、スチレンオキシド(0.12 mL, 1.05 mmol)を添加し、該反応混合物を、90℃で16h攪拌した。該反応混合物を、減圧濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(0-25%酢酸エチル、石油エーテル中)、褐色油として標題の化合物を得る(0.19 g, 0.54 mmol)。]
[0139] 実施例6:アリールアルデヒドのホモログ化のための一般方法



工程a:4-(2-メトキシ-ビニル)-3,5-ジエチル-1-フェニル-1H-ピラゾールの製造
テトラヒドロフラン(300 mL)中のメトキシメチルトリフェニルホスホニウム塩化物(26.2 g, 74.9 mmol)の氷冷懸濁液に、n−ブチルリチウム(31 mL, 2.5Mヘキサン中)を添加した。該混合物を、0℃で15分間攪拌し、3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(7.5 g, 37.5 mmol、テトラヒドロフラン(150 mL)中に懸濁した)で処理した。該混合物を、ゆっくりと2時間かけて室温へと昇温させ、飽和塩化ナトリウム水溶液を徐々に添加して反応を停止させた。該得られる白色沈殿物を、濾過により除去し、該濾液を数回酢酸エチルで抽出した。併せた有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、真空で濃縮して油状物とし、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(0-20%酢酸エチル、ヘプタン中)、黄色油の標題の化合物をE:Zアイソマーの混合物として得る(7.09 g, 31.1 mmol, 83%収率)。]
[0140] 工程b:(3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)-アセトアルデヒドの製造]
[0141] イソプロパノール−水(1:1 v/v)(100 mL)中の4-(2-メトキシ-ビニル)-3,5-ジエチル-1-フェニル-1H-ピラゾール(7.09 g, 31.1 mmol)の攪拌溶液に、p-トルエンスルホン酸一水和物(1.5 g, 7.76 mmol)を添加した。該反応を60℃で16h加熱した後、濃縮した塩酸(1.9 mL)を添加し、該反応混合物を60℃で20h加熱した。該有機溶媒を、真空で除去し、残留する懸濁水溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、ジクロロメタン-酢酸エチル混合物にて数回抽出した。併せた有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空で濃縮し、残留物を生成させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(0-50% 酢酸エチル、ヘプタン中)、標題の化合物を黄色固体として得る(4.02 g, 18.8 mmol, 60%収率)。]
[0142] 実施例7:1-H-ピラゾールから1-(2-ブロモエチル)-1H-ピラゾールを形成するための一般方法]
[0143] ピラゾール(2 g, 29.4 mmol)、1,2-ジブロモエタン(25.3 mL, 294 mmol)、テトラブチル臭化アンモニウム(159 mg, 2.94 mmol)、および40%水酸化ナトリウム水溶液(9 mL, 88 mmol)の攪拌懸濁液を、30℃で16時間加熱した。得られる物質を、水で2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、濾過し、真空で濃縮して油を生成させ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(酢酸エチル/ヘプタン)、所望の臭化アルキルを得た。]
[0144] 実施例8:ケトンをヒドロキシアナログに還元するための一般方法



メタノール(20 mL)中の(E)-3-(4-{1-[2-(4-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(0.4 g, 1.05 mmol)(実施例4に記載した方法と類似した方法に従い2-ブロモ-4'-メトキシアセトフェノンから製造した)溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.04 g, 1.06 mmol)を添加した。得られる混合物を、室温まで1時間かけて昇温させた。該混合物を、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(0-20%酢酸エチル、石油エーテル中)、褐色油状の該生成物をジアステレオマー混合物として得た(0.35 g, 0.92 mmol, 88%収率)。]
[0145] 実施例9:アリールおよびヘテロアリールアセトアルデヒドを形成するための一般方法




工程a:(2-エチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-メタノールの製造]
[0146] テトラヒドロフラン(300 mL)中の2-エチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボン酸エチルエステル(15 g, 68.7 mmol)の溶液を氷浴中で冷却し、水素化リチウムアルミニウム(2.6 g, 68.7 mmol)を添加した。該反応混合物を、室温で16h攪拌した。泡沸が停止するまで水を添加した。シリカゲルを添加し、該溶媒を真空で蒸発させた。得られる残留物を、シリカクロマトグラフィーにより精製し(20-100%酢酸エチル/ヘプタン)、黄色/褐色油として標題の化合物を得た(9.67 g, 80%収率)。]
[0147] 工程b:2-エチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒドの製造]
[0148] テトラヒドロフラン(500 mL)中の(2-エチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-メタノール(9.67 g, 54.9 mmol)溶液に、MnO2(23.88 g, 274.5 mmol, 85%、120℃で16h乾燥させた)を添加し、還流温度で1.5h攪拌した。該反応混合物を、Celiteパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮して、生成物[9.4 g(98%)]を得て、これをさらなる精製をせずに使用した。]
[0149] 実施例10:2-エチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボン酸エチルエステルの製造



ジメチルホルムアミド(225 mL)中のアミノ-ヨウ化ピリジニウム(22 g, 99 mmol)および無水炭酸カリウム(17.8 g, 128.7 mmol)溶液に、エチル-2-ペンチノエート(24.98 g, 198 mmol)を添加した。該溶液を、室温にて24h攪拌した。該反応混合物を、氷水(1.2L)に注ぎ入れた。得られる淡褐色沈殿物を真空濾過により回収し、16h空気乾燥し、粗生成物(11.9 g, 55%)を得て、これをさらなる精製をせずに使用した。]
[0150] 実施例11:(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(1)の製造



ジクロロメタン(20 mL)中の2-(4-ブロモ-フェニル)-ピロリジン(326 mg, 1.44 mmol)溶液に、(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-アセトアルデヒド(250 mg, 1.44 mmol)、トリエチルアミン(0.603 mL, 4.33 mmol)およびジクロロメタン(0.720 mL, 1M,0.72 mmol)中のチタン(IV)塩化物溶液を添加し、得られる混合物を、室温にて攪拌した。該反応混合物を、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(286 mg, 4.32 mmol)で処置し、2h攪拌し、5N水酸化ナトリウム水溶液によりpH13まで塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。該有機層を併せて、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、濾過し、濃縮し、粗生成物を提供し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、3-{2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-ピロリジン-1-イル]エチル}-2-メチル-1H-インドール(630 mg, 99%収率)を得る。LCMS(m/z): 384.84(M+1).]
[0151] ジオキサン(10 mL)中の3-{2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-ピロリジン-1-イル]エチル}-2-メチル-1H-インドール(630 mg, 1.63 mmol)、アクリル酸メチル(286 mg, 3.26 mmol)、Pd2(dba)3(14.9 mg, 0.0162 mmol)、P(t−Bu)3HBF4(18.9 mg, 0.0652 mmol)およびCy2NMe(414μL, 1.95 mmol)溶液を、60分間マイクロ波により100℃で加熱した。該混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、濾過し、濃縮して、粗生成物を提供し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して(E)-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(400 mg, 63%)を得る。LCMS(m/z): 388.97(M+1).]
[0152] (E)-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(400 mg)を用いて、実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(1, 26 mg, 6.5%)を製造した。LCMS(m/z): 389.9(M+).]
[0153] 実施例12:(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[3-(1H-インドール-3-イル)-プロピル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(2)の製造]
[0154] 実施例11に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-(4-{1-[3-(1H-インドール-3-イル)-プロピル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステルを製造した。LCMS(m/z): 389.18(M+1).]
[0155] 実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-(4-{1-[3-(1H-インドール-3-イル)-プロピル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(200 mg)を用いて、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[3-(1H-インドール-3-イル)-プロピル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(2, 16 mg, 8.1%)を製造した。LCMS(m/z): 390.2166(M+1).]
[0156] 実施例13:(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(3)の製造]
[0157] 実施例11に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-(4-{1-[2-(1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステルを製造した。LCMS(m/z): 375.15(M+1).]
[0158] 実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-(4-{1-[2-(1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(180 mg)を用いて、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(3, 117 mg, 65%)を製造した。LCMS(m/z): 376.1(M+1).]
[0159] 実施例14:(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-メチル-インドール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(4)の製造



アセトニトリル(25 mL)中の2-メチル-1H-インドール(1.0 g, 7.6 mmol)の溶液を、2-ブロモ酢酸(2.54 mL, 22.9 mmol)、炭酸セシウム(2.10 g, 11.4 mmol)およびヨウ化カリウム(253 mg, 1.52 mmol)で処置し、得られる混合物を、室温にて16h攪拌した。該混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、濾過し、濃縮し、該残留物を精製して、(2-メチル-インドール-1-イル)-酢酸エチルエステルを得る(1.36 g, 82%収率)。LCMS(m/z): 218.1(M+1).]
[0160] ジメトキシエタン-ジクロロメタン(1:1, 30 mL)中の(2-メチル-インドール-1-イル)-酢酸エチルエステル(400 mL, 1.97 mmol)溶液を、-70℃に冷却し、シクロヘキサン(3.9 mL, 1.0 M)中の水素化ジイソブチルアルミニウムの溶液で処置した。該反応を、-70℃で4h攪拌し、塩酸水溶液(80 mL, 1N)で反応を停止させ、酢酸エチルで抽出した。該有機層を併せて、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、濾過して、濃縮し、該残留物を精製して、(2-メチル-インドール-1-イル)-アセトアルデヒドを得る(234 mg, 75%収率)。LCMS(m/z): 206.1(M+1).]
[0161] 実施例3に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(72 mg, 50%)を、(2-メチル-インドール-1-イル)-アセトアルデヒド(100 mg)から製造した。LCMS(m/z): 389.2(M+1).]
[0162] 実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-メチル-インドール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(4, 76 mg, 67%)を、(E)-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(113 mg)から製造した。LCMS(m/z): 390.33(M+1).]
[0163] 実施例15:(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-インドール-1-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド(5)の製造]
[0164] 実施例14に記載した方法と類似した方法に従い、インドール-1-イル-アセトアルデヒドを製造した。LCMS(m/z): 158.1(M−1).]
[0165] 実施例3に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-{4-[(S)-1-(2-インドール-1-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリル酸メチルエステル(125 mg, 50%)を、インドール-1-イル-アセトアルデヒド(180 mg)から製造した。LCMS(m/z): 375.3(M+1).]
[0166] 実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-インドール-1-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド(5, 36 mg, 18%)を、(E)-3-{4-[(S)-1-(2-インドール-1-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリル酸メチルエステル(197 mg)から製造した。LCMS(m/z): 376.2026(M+1).]
[0167] 実施例16:(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(5-メトキシ-2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(6)の製造]
[0168] 実施例3に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(5-メトキシ-2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(140 mg, 50%)を製造した。LCMS(m/z): 418.8(M+).]
[0169] 実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(5-メトキシ-2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(6, 101 mg, 72%)を、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(5-メトキシ-2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(140 mg)から製造した。LCMS(m/z): 420.2(M+1).]
[0170] 実施例17:(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(7)]
[0171] 実施例11に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-(4-{1-[2-(2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステルを製造した。LCMS(m/z): 451.15(M+1).]
[0172] 実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド(7, 74 mg, 21%)を、(E)-3-(4-{1-[2-(2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリル酸メチルエステル(360 mg)から製造した。LCMS(m/z): 451.86(M+1).]
[0173] 実施例18:(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-(1-{2-[2-(5-メチル-イソキサゾール-3-イル)-1H-インドール-3-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド(8)の製造]
[0174] 激しく攪拌しながら、POCl3(1.4 mL, 15 mmol)を、ジメチルホルムアミド(2 mL)に0℃でゆっくりと添加した。N,N−ジメチルホルムアミド(8 mL)に溶解した2-(5-メチル-イソキサゾール-3-イル)-1H-インドール(1.0 g, 5.04 mmol)を添加した。該反応混合物を室温に昇温させ、4時間攪拌し、氷冷水の後に10%水酸化ナトリウム溶液を用いて反応を停止させた。得られる沈殿物を、水で洗浄し、真空で乾燥させて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより(30%酢酸エチル、石油エーテル中)精製して、2-(5-メチル-イソキサゾール-3-イル)-1H-インドール-3-カルバルデヒド(0.6 g, 2.65 mmol)を白色固体として得る。]
[0175] 実施例6に記載した方法と類似した方法に従い、上記アルデヒドから[2-(5-メチル-イソキサゾール-3-イル)-1H-インドール-3-イル]アセトアルデヒド(0.4 g)を製造した。]
[0176] 実施例3に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-3-[4-((S)-1-{2-[2-(5-メチル-イソキサゾール-3-イル)-1H-インドール-3-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリル酸メチルエステル(0.16 g, 0.35 mmol)を上記アルデヒド(0.3 g, 1.12 mmol, 31%収率)から製造した。]
[0177] 実施例2に記載した方法と類似した方法に従い、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-(1-{2-[2-(5-メチル-イソキサゾール-3-イル)-1H-インドール-3-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミドを淡褐色固体として製造した(8, 0.12 g)。LCMS(m/z): 457.2(M+1).]
[0178] 実施例19:(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(2-tert-ブチル-6-ニトロ-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(9)の製造



工程a:2-tert-ブチル-3-(2,2-ジメトキシ-エチル)-6-ニトロ-1H-インドールの製造]
[0179] 2-ブロモ-5-ニトロ-フェニルアミン(4.9 g, 22.6 mol)、Pd2(dba)3(207 mg, 0.226 mmol)および2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2',4',6'-トリイソプロピルビフェニル(431 mg, 0.904 mmol)を、乾燥丸底フラスコ(500 mL)内に添加した。該フラスコを真空にし、窒素により3回パージした。1,1-ジメトキシ-5,5-ジエチル-ヘキサ-3-イン(4.61 g, 27.1 mmol)、ジシクロヘキシル-メチル-アミン(14.5 mL, 67.8 mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(56.5 mL)を添加した。該反応混合物を、100℃で24h攪拌し、室温に冷却し、Celiteパッドをとおして濾過し、これを酢酸エチルで濯ぎ流した。濾液と洗液を併せて、水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。該粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題の化合物を橙色粉末(1.41 g, 20%)として得る。LCMS(m/z): 307.1(M+1).]
[0180] 工程b:(2-tert-ブチル-5-ニトロ-1H-インドール-3-イル)-アセトアルデヒドの製造]
[0181] ジクロロメタン(11.8 mL)中の2-tert-ブチル-3-(2,2-ジメトキシ-エチル)-6-ニトロ-1H-インドール(1.08 g,3.54 mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5.9 mL, 50%水溶液)を0℃で滴加した。1h攪拌の後、この反応物を室温まで昇温させて、中性pHとなるまで飽和重炭酸ナトリウム溶液により反応を停止させた。該混合物を分割して、該水層を3回ジクロロメタン(75 mL)で抽出した。この併せた有機相を、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して、真空で濃縮して、橙色粉末として標題の化合物を得る(546 mg, 59%)。LCMS(m/z): 261.0(M+1).]
权利要求:

請求項1
式Iの化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル:I;[式中、は、a)単結合であるか、またはb)二重結合であり;YおよびZは、独立してa)-L-、b)-L-O-L-、c)-L-S(O)m-L-、またはd)-L-NR4-L-であり;Lは、各出現時に、a)二価のC1-10アルキル基、b)二価のC2-10アルケニル基、c)二価のC2-10アルキニル基、またはd)共有結合であり、ここでa)-c)の各々は、所望により1-4つの-L’−R5により置換されている;R1は、a)H、b)C1-10アルキル基、c)C2-10アルケニル基、d)C2-10アルキニル基、e)C3-14シクロアルキル基、f)C6-14アリール基、g)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはh)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでb)-h)の各々は、所望により1-4つの-L’−R5基により置換されている;R2およびR3は、独立してa)Hまたはb)ハロゲン、c)-NO2、d)-CN、e)C1-10アルキル基、f)C2-10アルケニル基、g)C2-10アルキニル基、h)C3-14シクロアルキル基、i)C6-14アリール基、j)3-14員のシクロヘテロアルキル基、k)5-14員のヘテロアリール基、l)C1-10アルコキシ基、m)-NC1-10アルキル、n)C(O)C1-10アルキル、およびo)C(O)OC1-10アルキルであり、ここでe)-o)の各々は、所望により1-4つの-L’-R7基により置換されている;R4は、a)H、b)-C(O)OR6、またはc)C1-10アルキル基であり;R5は、各出現時に、a)ハロゲン、b)-CN、c)-NO2、d)オキソ、e)=N−L’-R6、f)-O-L’-R6、g)-S(O)mR7、H)C1-10アルキル基、i)C2-10アルケニル基、j)C2-10アルキニル基、k)C3-14シクロアルキル基、l)C6-14アリール基、m)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはn)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでh)-n)の各々は、所望により1-4つの-L’-R10基により置換されている;R6は、各出現時に、a)H、b)-OR8、c)-S(O)mR8、またはd)所望により1-4つの-L’-R10基で置換されたC1-10アルキル基であり;R7は、a)H、b)-OR8、c)-NR8R9、d)C1-10アルキル基、e)C2-10アルケニル基、f)C2-10アルキニル基、g)C3-14シクロアルキル基、h)C6-14アリール基、i)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはj)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでd)-j)の各々は、所望により1-4つの-L’-R10基により置換されている;R8およびR9は、各出現時に、独立してa)H、b)C1-10アルキル基、c)C2-10アルケニル基、d)C2-10アルキニル基、e)C3-14シクロアルキル基、f)C6-14アリール基、g)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはh)5-14員のヘテロアリール基であり、ここでb)-h)の各々は、所望により1-4つの-L’-R10基により置換されている;R10は、各出現時に、a)ハロゲン、b)-CN、c)-NO2、d)オキソ、e)-OH、f)-NH2、g)-NH(C1-10アルキル)、h)-N(C1-10アルキル)2、i)-CHO、j)-C(O)-C1-10アルキル、k)-C(O)OH、l)-C(O)-OC1-10アルキル、m)-C(O)SH、n)-C(O)-SC1-10アルキル、o)-C(O)NH2、p)-C(O)NH(C1-10アルキル)、q)-C(O)N(C1-10アルキル)2、r)-C(S)H、s)-C(S)-C1-10アルキル、t)-C(S)NH2、u)-C(S)NH(C1-10アルキル)、v)-C(S)N(C1-10アルキル)2、w)-C(NH)H、x)-C(NH)C1-10アルキル、y)-C(NH)NH2、z)-C(NH)NH(C1-10アルキル)、aa)-C(NH)N(C1-10アルキル)2、ab)-C(NC1-10アルキル)H、ac)-C(NC1-10アルキル)-C1-10アルキル、ad)-C(NC1-10アルキル)NH(C1-10アルキル)、ae)-C(NC1-10アルキル)N(C1-10アルキル)2、af)-S(O)mH、ag)-S(O)m-C1-10アルキル、ah)-S(O)2OH、ai)-S(O)m-OC1-10アルキル、aj)-S(O)mNH2、ak)-S(O)mNH(C1-10アルキル)、al)-S(O)mN(C1-10アルキル)2、am)-Si(C1-10アルキル)3、an)C1-10アルキル基、ao)C2-10アルケニル基、ap)C2-10アルキニル基、aq)C1-10アルコキシ基、ar)C1-10ハロアルキル基、as)C3-14シクロアルキル基、at)C6-14アリール基、au)3-14員のシクロヘテロアルキル基、またはav)5-14員のヘテロアリール基であり;L’は、各出現時に、a)二価のC1-10アルキル基、b)二価のC2-10アルケニル基、c)二価のC2-10アルキニル基、d)二価のC1-10ハロアルキル基、d)二価のC1-10アルコキシ基、またはf)共有結合である;ならびにmは、各出現時に、0、1、または2である。]。
請求項2
R1が、H、C2-10アルケニル基、C3-14シクロアルキル基、または3-14員のシクロヘテロアルキル基であって、該C2-10アルケニル基、該C3-14シクロアルキル基、および該3-14員のシクロヘテロアルキル基の各々は、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は請求項1に規定したとおりである)により置換されている、請求項1の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項3
R1が、所望によりハロゲン、-CN、-NO2、および-CF3から独立して選択された1-4つの基により置換されているC2-10アルケニル基である、請求項1または2の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項4
R1が2,2-ジクロロエテニルである、請求項1-3いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項5
R1が、C3-14シクロアルキル基または3-14員のシクロヘテロアルキル基であって、これらの各々は、所望により1-4つの-L’−R5基(式中、L’およびR5は請求項1に規定されたとおりである)により置換されている、請求項1または2いずれか記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはそのエステル。
請求項6
C3-14シクロアルキル基または3-14員のシクロヘテロアルキル基が、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ピロリジル基、ピペリジル基、テトラヒドロフラニル基、およびテトラヒドロピラニル基から選択されている、請求項5の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはそのエステル。
請求項7
R1が、C6-14アリール基または5-14員のヘテロアリール基であって、これらの各々は、所望により1-4つの-L’−R5基(式中、L’およびR5は請求項1に規定されたとおりである)により置換されている、請求項1の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項8
R1が所望によりハロゲン、-CN、-NO2、C1-10アルキル基、C3-14シクロアルキル基、およびC6-14アリール基から独立して選択された1-4つの基により置換されているフェニル基であって、ここで該C1-10アルキル基、該C3-14シクロアルキル基、および該C6-14アリール基の各々は、所望により1-4つの-L’-R10基(式中、L’およびR10は請求項1に規定されたとおりである)により置換されている、請求項1または請求項7の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項9
R1が、所望によりF、Cl、-NO2、-OH、-OCH3、およびメチルから独立して選択された1-4つの基により置換されたフェニル基である、請求項1、7および8いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項10
R1が、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は請求項1に規定されたとおりである)により置換された5-14員のヘテロアリール基である、請求項1または請求項7の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項11
5-14員ヘテロアリール基が、[式中、i−xiiiの各々は、所望によりフェニル基または5-6員ヘテロアリール基と縮合されており、所望により1-4つの-L’-R5基(式中、L’およびR5は請求項1に規定されたとおりである)により置換されている]から選択される、請求項1、7、または10いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項12
R1が、である、請求項1、7、10、または11いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項13
R1が、i−xiiiから選択され、これらの各々は、所望によりハロゲン、-NO2、-S(O)mR7、-(C1-10アルキル)-(C3-14シクロアルキル)、-(C1-10アルキル)-(C6-14アリール)、-(C1-10アルキル)-(3-14員のシクロヘテロアルキル)、-(C1-10アルキル)-(5-14員のヘテロアリール)、-(C1-10アルコキシ)-(C3-14シクロアルキル)、-(C1-10アルコキシ)-(C6-14アリール)、-(C1-10アルコキシ)-(3-14員のシクロヘテロアルキル)、-(C1-10アルコキシ)-(5-14員のヘテロアリール)、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-14シクロアルキル基、C6-14アリール基、3-14員のシクロヘテロアルキル基、および5-14員のヘテロアリール基から独立して選択された1-4つの基により置換されており、ここで該C1-10アルキル基、該C2-10アルケニル基、該C2-10アルキニル基、該C1-10アルコキシ基、該C3-14シクロアルキル基、該C6-14アリール基、該3-14員のシクロヘテロアルキル基、および該5-14員のヘテロアリール基は、所望により1-4つの-L’-R10基(式中、L’、R7、およびR10は請求項1に規定されたとおりである)により置換されている、請求項1、7、10および11いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項14
R1が、所望によりF、Cl、Br、-OH、-CF3、メチル、エチル、N−プロピル、i-プロピル、N−ブチル、t-ブチル、2-メチル-プロピル、2、2-ジエチル-プロピル、プロピニル、シアノメチル、2-シアノエチル、3-シアノプロピル、シクロプロピルメチル、テトラヒドロピラニルメチル、フェニル、およびトリフルオフェニルから独立して選択された1-4つの基により置換されているピラゾリル基である、請求項1、7、10、11、または13いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項15
R1が、メチルにより置換されたピラゾリル基である、請求項1、7、10、11、13、または14いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項16
R1が、チエニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、またはテトラゾリル基であって、これらの各々は、所望によりF、Cl、Br、-CF3、メチル、エチル、i-プロピル、t-ブチル、(トリメチルシリル)メチル、ベンジル、2-ベンゾキシエチル、フェニル、および4-アミノフェニルから独立して選択された1-4つの基により置換されている、請求項1、7、10、または11いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項17
R1が、インドリル基、ピラゾロ[1、5-a]ピリジル基、ピロロ[2、3-b]ピリジル基、またはイミダゾ[1、2-a]ピリジル基であり、これらの各々は、所望によりF、Cl、Br、-NO2、-CF3、メチル、エチル、i-プロピル、t-ブチル、1-ヒドロキシ-1-メチルエチル、フェニル、ピリジル、およびピラジニルから独立して選択された1-4つの基により置換されている、請求項1または7いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項18
R2およびR3が、独立してH、F、Cl、およびBrである、請求項1-17いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項19
Yが、-L-または-L-NR4-L-(式中、LおよびR4は、請求項1に規定されたとおりである)である、請求項1-18いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項20
Yが、-L-NR4-L-(式中、R4は、H、-C(O)OR6、およびC1-10アルキル基から選択され、LおよびR6は請求項1に規定されたとおりである)である、請求項1-19いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項21
Yが、-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-NHCH2-、-N(CH3)CH2-、および-N(C(O)O-t-Bu)CH2-から選択される、請求項1-20いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項22
Zが、所望によりオキソ、=N−R6(式中、R6は請求項1に規定されたとおりである)および-OHから独立して選択される1-4つの基により置換された二価のC1-10アルキル基である、請求項1-21いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項23
Zが、-CH2-、-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-C(O)CH2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CH2CH(CH3)-、および-CH2C(=NOH)-から選択される、請求項1-22いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項24
下記:(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[3-(1H-インドール-3-イル)-プロピル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-メチル-インドール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(2-インドール-1-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(5-メトキシ-2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-(1-{2-[2-(5-メチル-イソキサゾール-3-イル)-1H-インドール-3-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(2-tert-ブチル-6-ニトロ-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(2-tert-ブチル-6-メタンスルホニルアミノ-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(2-tert-ブチル-1-メタンスルホニル-6-メタンスルホニルアミノ-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-アセチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-[4-(1-ベンジル-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(2-フェニル-2H-ピラゾール-3-イルメチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-(1-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルメチル-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-3-{4-[1-(3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イルメチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(3-ピラゾール-1-イル-プロピル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-((S)-1-フェニルアセチル-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-(1-フェネチル-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(4-ヒドロキシ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(4-フルオロ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(4-クロロ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(3,4-ジクロロ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(4-ニトロ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(2-クロロ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(2,4-ジクロロ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(2-フルオロ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(2-ヒドロキシ-2-フェニル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(2-ヒドロキシ-2-p-トリル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-ヒドロキシ-2-(4-メトキシ-フェニル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(4-クロロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{1-[2-(3,4-ジクロロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(3-フェニル-プロピル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(2-ピリジン-2-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-チオフェン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(3-メチル-ブチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-3-{4-[1-(3,3-ジクロロ-アリル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-[4-((S)-1-シクロプロピルメチル-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-[4-((S)-1-シクロブチルメチル-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-[4-(1-シクロペンチルメチル-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-{4-[(S)-1-(2-シクロヘキシル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(R)-1-[2-(2-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-トリフルオロメチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(2-エチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-((S)-1-{2-[2-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-ピラジン−2-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-ピリジン-3-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(2-tert-ブチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(2-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(3-メチル-5-フェニル-イソキサゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(5-メチル-2-フェニル-オキサゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(1-tert-ブチル-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(1-シクロプロピルメチル-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-ピラゾール-1-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(4-メチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(4-ブロモ-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(3,5-ジメチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(3,4,5-トリメチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-[4-((S)-1-{2-[3-(2,2-ジメチル-プロピル)-5-ヒドロキシ-4-メチル-ピラゾール-1-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(4-ブロモ-3,5-ジメチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(4-ブロモ-3-メチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(3-メチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(5-メチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[1-(2-イミダゾール-1-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1-メチル-1H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-[4-((S)-1-{2-[1-(2-ベンジルオキシ-エチル)-1H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]N−ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1-トリメチルシラニルメチル-1H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(1-ベンジル-1H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-[4-((S)-1-{2-[1-(4-アミノ-フェニル)-1H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-メチル-2H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-(1-{2-[3-フェニル-1-(3-トリフルオロメチル-フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-[(Z)-ヒドロキシイミノ]-2-(5-メチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピペリジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-アゼパン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、3-[4-((E)-2-ヒドロキシカルバモイル-ビニル)-フェニル]-4-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル,(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{4-メチル-1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピペラジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{1-[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-ピペラジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-{4-[4-メチル-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピペラジン-2-イル]フェニル}-アクリルアミド、(E)-3-{3-フルオロ-4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-{3-クロロ-4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-{2-フルオロ-4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-{3,5-ジフルオロ-4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(1-エチル-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(1-ブチル-3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-{4-[(S)-1-(2-ベンゼンスルホニル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(3-tert-ブチル-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(2-イソプロピル-2H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1-イソプロピル-1H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン−2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-(1-{2-[2-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-2H-テトラゾール-5-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(2-tert-ブチル-2H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(2-シクロブチル-2H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-((S)-1-{2-[2-(4-ニトロ-フェニル)-2H-テトラゾール-5-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-[4-((S)-1-{2-[1-(4-ニトロ-フェニル)-1H-テトラゾール-5-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-アクリルアミド、(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(5-tert-ブチル-1H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-3-[4-((S)-1-{2-[3,5-ジメチル-1-(テトラヒドロ-ピラン-4-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、(E)-N-ヒドロキシ-3-(4-{(R)-1-[2-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-アクリルアミド、N−ヒドロキシ-3-(4-{(R)-1-[2-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-プロピオンアミド、N−ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-プロピオンアミド、N−ヒドロキシ-3-[4-((S)-1-{2-[2-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エチル}-ピロリジン-2-イル)-フェニル]-プロピオンアミド、N−ヒドロキシ-3-{4-[(S)-1-(2-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピロリジン-2-イル]フェニル}-プロピオンアミド、N−ヒドロキシ-3-(4-{(S)-1-[2-(1-イソプロピル-1H-テトラゾール-5-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-プロピオンアミド、ならびに(E)-3-(4-{(S)-1-[2-(1,5-ジメチル-3-オキソ-2-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾール-4-イル)-エチル]-ピロリジン-2-イル}-フェニル)-N-ヒドロキシ-アクリルアミド、から選択される、化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項25
化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステルが、エナンチオマーまたはジアステレオマーの形態にある、請求項1-24いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物、またはエステル。
請求項26
治療上有効量の請求項1-24いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物またはエステル、および医薬上許容し得る担体または賦形剤を含む、組成物。
請求項27
細胞中の脱アセチル酵素を阻害する方法であって、該細胞を、該脱アセチル化酵素を阻害するために十分な量の請求項1-24いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物またはエステルと接触させることを含む、方法。
請求項28
細胞中の脱アセチル酵素を阻害する方法であって、該細胞を、該脱アセチル化酵素を阻害するために十分な量の請求項26記載の組成物と接触させることを含む、方法。
請求項29
哺乳動物における疾患、障害、症状、または望ましくない過程の治療方法であって、該哺乳動物に、治療上有効量の請求項1-25いずれか一項記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、水和物またはエステルを投与することを含む、治療方法。
請求項30
哺乳動物における疾患、障害、症状、または望ましくない過程の治療方法であって、該哺乳動物に請求項26記載の組成物を投与することを含む、治療方法。
請求項31
疾患、障害、症状、または望ましくない過程が、脱アセチル化酵素により媒介される、請求項29または請求項30記載の方法。
請求項32
脱アセチル化酵素がヒストン脱アセチル化酵素である、請求項31記載の方法。
請求項33
疾患、障害、症状、または望ましくない過程が、望ましくない増殖性状態、神経変性疾患、心血管疾患、卒中、自己免疫疾患、炎症性障害、望ましくない免疫学的過程、および真菌感染から選択される、請求項29-32いずれか一項記載の方法。
請求項34
疾患、障害、症状、または望ましくない過程が、癌、腫瘍、線維症、新生組織、乾癬、前立腺過形成、アルツハイマー病、ハンチントン疾患、ルービンスタイン・タイビー症症候群、パーキンソン病、筋ジストロフィー、心不全、心臓肥大、血栓症、脊髄性筋萎縮症、卒中、レット症候群、狼瘡、強皮症、アテローム硬化症、および間接炎または間接炎の症状から選択される、請求項29-33いずれか一項記載の方法。
請求項35
癌が、脳癌、腎臓癌、肝臓癌、副腎腺癌、膀胱癌、乳房腫瘍、胃癌、食道癌、卵巣癌、大腸癌、結腸癌、前立腺癌、膵臓癌、肺癌、膣癌、甲状腺癌、肉腫、膠芽腫、多発性骨髄腫、胃腸癌、肺癌、大腸癌、乳癌、卵巣癌、膀胱癌、リンパ腫および白血病から選択される、請求項34記載の方法。
請求項36
哺乳動物がヒトである、請求項29−35いずれか一項記載の方法。
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